武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2016年2月11日記事のため内容が古い可能性があります。

裏切り者?関ヶ原の戦いで小早川秀秋がいた「松尾山」はこんなところ

2016.02.11

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関ヶ原の戦いの史跡巡りで、一番人気はアクセスのしやすさと整備されていることから、石田三成の陣跡。麓には島左近の陣跡もあり、西軍のヒーローの陣跡を一気にめぐることができます。ついで大谷吉継の陣跡となっています。大谷吉継の陣跡から臨めるのは、一応西軍であった小早川秀秋のいた松尾山。

こちらは登山40分という少々頑張りが必要な点と、裏切り者という点で不人気であることから積極的に行きたいという感じにはなりにくい史跡です。しかしこの松尾山に登ると、いかにこのロケーションが関ヶ原の戦いで大事な場所だったかがわかる場所なのです。

スニーカーは必須。歩きやすい格好で臨むべし

松尾山の登山口はのどかな農道を入っていったところにあります。目印は「小早川秀秋」の黄色の違い鎌のノボリを目指してください。

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駐車場には登山者用に無料で杖のレンタルがあります。心配な方は1本借りて行きましょう。個人的にはなくても全然余裕だと思います。

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看板にも約40分で到着すると明記。

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登る道中はこんな感じです

まず入り口。黄色の小早川秀秋ののぼり旗がお出迎え。

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整備はされていますが、本当に山道が続いています。長い階段はちょっとテンションが下がるかもしれません。呼吸を一定に保つように、あまり上を見過ぎず1歩1歩登れば、大丈夫です。

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私が登った時には雨があがったばかりだったので、ヒルがいました。雨上がりの登山は注意してくださいね。
上り坂は少し急なところもありますが、ゆっくり行けば自信のない方でも大丈夫です。

道中時々不思議なものがあります。この謎のペンキの石碑。用途は謎です。

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もうすぐ頂上!という時にはたくさんののぼり旗が見えます。テンションが上りますよ。

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到着した景色で見えるのは関ヶ原の戦いの全貌

山頂に到着しました。

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この日は雨であまり見渡せませんでしたが、松尾山からはとにかく関ヶ原の戦いが全部見下ろせました。
石田三成の陣跡も大谷吉継の陣跡も、全部バッチリ。こんなところから攻められたらひとたまりもありません。大谷吉継の陣跡は目と鼻の先ですから。

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さまざまな看板に松尾山についての情報が掲載されています。

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ベンチにはこんなホッコリするものも。中身にはノート類はありませんでした。一言は残していけないようです。

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代わりに山城好きがキュンとする土塁っぽいものがありました。

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ほんの少しですが、城跡らしきものも楽しめます。

少し登山になりますが、松尾山からの関ヶ原がどう見えたのか。この景色は関ヶ原の戦い史跡めぐりを楽しむ上で欠かせないポイントだと思います。こんないい場所をなぜ小早川秀秋が守っていたのか?など、いろいろな疑問が湧き上がります。

ちなみに小早川秀秋がこの場所を強引に占拠して、守っていた石田三成軍の大垣城主伊藤長門守盛正を追い出しました。そんな無茶苦茶なことができたのが不思議ですが。すでに小早川秀秋は東軍に内通していたとされ、その監視役は長篠城の戦いで鳥居強右衛門のおかげで持ちこたえた奥平信昌の叔父、奥平貞治だったようです。

松尾山では小早川秀秋の裏切り、西軍東軍との関係、長篠の戦いでの奥平家の名前を見ることができます。ちなみに松尾山城は信長時代は浅井長政が修復工事を行っています。歴代の有名武将も関わっていた山。是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

水分とスニーカー、長ズボンの着用、虫除けスプレーは忘れずに!

松尾山へのアクセス

住所:関ケ原町大字山中731-1
電話:0584-43-5559(関ヶ原観光案内所)

<アクセス>
○公共交通機関
JR東海道線「関ヶ原」駅より車で約10分
バスなどはないのでタクシーかレンタサイクルを利用すると便利です。

○車の場合
関ケ原ICより南西へ車で10分

駐車場 4台

<サイト>
http://n-hp.com/navigate/public/mu8/bin/view.rbz?cd=61

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北村美桂

岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。

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