武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2019年6月28日記事のため内容が古い可能性があります。

城を巡る 現存天守の巻:松本城(後編)

2019.06.28

現存天守とは

修復・改築・元の素材を用いての再建などを経て、
江戸時代からその姿を残している天守のこと。
日本全国で、該当するのは12城のみ。

美しき黒と白の天守群「松本城」

別名:烏城、深志城。長野県松本市にある連結複合式の平城。
石川数正・康長父子による築城、松平直政による月見櫓等増設が行われたとされている。

本丸

さあ、いよいよ本丸です。本丸内から見ると、天守群の黒が際立ちますね。
左から月見櫓、奥に辰巳付櫓、中央が大天守で渡櫓・乾小天守と続く並びです。

天守入口あたりから一枚。付近には清正公が駒をつないだという桜が。

乾小天守と渡櫓

まずは、入口の渡櫓地下一階から右の乾小天守へ。こちらは二階の様子。

続いて渡櫓二階へ。曲がった木をそのまま使った巨大な梁が素晴らしい!

大天守一階

渡櫓二階から少し階段を下り、食糧や弾薬を置いていた大天守の一階へ。
左に展示物、右に狭間や石落としを見ながら、武者走と言われる通路を進みます。

大天守二階

続いて、鉄砲や火薬の展示がある二階の鉄砲蔵へ。
大きな武者窓から自然光が差し込み、城内でも結構明るい印象です。

甲冑や鉄砲などの展示物は、松本市出身の赤羽氏による寄贈とのこと。

大天守四階から五階

窓のない三階を通過し、四階に足を踏み入れます。
この階から天井が高くなり、四方からの光で明るく、開放的なイメージに。

こちらは五階。有事の際は重臣たちの作戦本部になる場所だったそうな。

大天守六階

最上階である六階。
こちらは有事の際に城主が入るため、敷居を回して畳を設置できる仕組みに。

見上げると、井の字型に入り組んだ素晴らしい梁が見られます。
重量を分散させる、「桔木(はねぎ)構造」という技術だとか。

1枚目が本丸のある東側、2枚目が乾小天守のある北側の眺めです。

辰巳付櫓と月見櫓

ここからは、後に増設された櫓。こちらは辰巳付櫓の二階。

こちらは月見櫓。この優雅さ、泰平の世に作られたというのがわかりますね。

ライトアップ

最後は、ライトアップされた天守群・黒門・太鼓門で締めましょう。


毎年のように行っている松本城ですが、大天守三階の写真はいつもブレブレです…
次回は、愛媛県の勝山にそびえ立つあのお城をご紹介!

 

写真で攻める!大人気「城を巡る」その他のシリーズはこちらをクリック

 

松本城へのアクセス

電車で行く:JR大糸線「北松本駅」より徒歩約10分。
車 で行く:長野自動車道「松本IC」から東方向へ約15分。

地域カテゴリ

新井 良典

愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。

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