100名城を巡る「金山城」
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高札場ってなに?
高札場は、「こうさつば」と読みます。いったい何のことでしょう。
高札場とは、幕府や領主が決めた法度(はっと)や掟書(おきてがき)を木の板に書いて、多くの人々によくわかるよう高く掲げて置くための場所のことをいいます。
つまり、「こんなことが決まったよ」「こういうことを守りなさいよ」といったことを高々と掲げられた場所ということですね。
この高札場は、神奈川県の東海道では、9つの宿場に1か所ずつ設置されていました。
江戸からどの宿場町の高札場も江戸から京に向かって、街道の右側に設置されていたそうです。
神奈川宿の高札場は、当時、瀧之橋という場所のたもとにあったのですが、現在は、横浜市神奈川区にある神奈川地区センター前に復元されたものが移転されました。
神奈川宿に設置された、高札は、土台を石で固めてあり、その上に柵で囲みをつけています。
そして柵の内側に高札が2段に掲げられて、雨などから保護するために屋根も設置されていました。
時代劇などを観ていると、木の板に書かれた御触れや罪状などを、人が集まって「まったく、ひどいもんだ!」「幕府は何を考えているんだか」などとワイワイやっている場面がありますよね。
おそらくあれは、高札場の前での井戸端会議というところでしょう。
今も昔も、人のすることにあまり変わりはないようです。
この高札場が復元されている神奈川地区センターには、このような表示板があります。
このあたりはたくさんのお寺があります。
ひとつひとつは大きなお寺ではありませんが、次のお寺までの距離はそれほど遠くないので、神奈川新町から出発して、横浜まで歩くのも苦にならないと思います。
街並みもこのように、きれいに整備されています。
神奈川地区センター内には、神奈川宿のジオラマなどがあるそうです。
ところどころに昭和の面影もあり、なんとなく懐かしさを感じる風景にも出会うことができますよ。
神奈川地区センターへのアクセス
神奈川県横浜市神奈川区神奈川本町
JR京浜東北線 東神奈川駅 下車5分
京浜急行 仲木戸駅から徒歩6分
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rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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