武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2016年7月2日記事のため内容が古い可能性があります。

「岡崎城をボランティアガイドさんと巡る」見どころいっぱいで楽しい!

2016.07.02

006_R

岡崎城のガイドボランティアさんと岡崎城を巡りました。

一人で回っているときは、アッサリ40分(館内も入って)で見終わりましたが、今回は石垣の外だけで1時間!
濃~い案内をしていただけて、すごく面白かったです!

豊臣方の田中吉政による都市計画が残る岡崎

ツアーに参加するまでは、岡崎城はそれほどじっくり味わう部分のないお城だと思っていて、魅力を知らずにいました。
しかし、ガイドさんと一緒に回ると、岡崎城がいかに大きく、立派で土地計画もしっかりなされていたかがわかりました。

岡崎城は松平時代から三河武士が城主となって守っていましたが、豊臣政権の10年間だけは田中吉政が城主をつとめています。
秀吉が、家康を恐れて岡崎城から離れた場所に追いやり、家康の目の届く場所に自分の家臣を配置していた時代です。

この時代は、浜松城は堀秀政が、駿府城は中村一氏と、豊臣系譜の大名が入場していました。

家康を警戒するための城主であった田中吉政。そのため東海道にはたくさんの曲がり角があり、27曲がりというようです。

005_R

熱心に大手門の外の東海道の石碑で濃いお話をしてくださいました。

また、岡崎城は全国でも4番目に大きな規模のお城ということですが、現在がとてもコンパクトなので想像が付きません。
今のような街になる前、大手門は写真のマンションあたりに位置していたそうです。

1

相当な大きさであることが伺えますね。
空堀も3つあり、最近では日本で一番直線距離の長い石垣跡が見つかったということで話題になっています。

ガイドさんによると、「この大きさになったのは、増築によるもの」だそうです。
最初から大きかったわけではなく、少しづつ大きくしていって広がっていったのだそうですよ。

岡崎城ガイド:家康の銅像はどっちを向いている?

続いて家康の銅像前に行きます。
この銅像はどっちを向いているでしょう?というクイズが出題されました。

003_R

うーん、と考えている間に「日光です!」と正解が発表されました。
駿府かなと思いましたが、日光とは。

ちなみに家康は風水を使った街づくりをすることで知られていますが、その理論が岡崎城にもいかされているという石碑がありました。

002_R

岡崎城ガイド:石垣は西郷時代のもの?

岡崎城の歴史は古く、1455年に三河国守護仁木氏の守護代西郷氏が築城したもので、1531年に家康の祖父、松平清康が城主となり、以降は徳川の城となります。

築城当時は砦にしかすぎませんでしたが、その後どんどんぞ改築した結果、日本で第4位の大きさと言われるお城となりました。
この辺りの石垣は当時のものを残しているそうです。

006_R

002_R

004_R

岡崎城ガイド:産湯の井戸、龍が飛んだという池

こちらが有名な産湯の井戸。
007_R

胞衣塚。
020_R

馬出しのあと。
008_R

家康にまつわる伝説で、生まれた日に池から龍が飛んだという伝説があります。

001_R

その池がこちら。
019_R

赤い橋は竹千代橋と言われているそうですが、これは後付だそうです。
004_R

そして今は立入禁止になっているこの辺りが、当時の岡崎城の入り口だったのだそう。
これは知らなかった!
011_R

さらに新たにできたパワースポットで「出世ベンチ」。家康と竹千代の横に座ると、出世できるのだとか。
新たな写真スポットとしても人気です。
015_R

お城の隣になる龍城神社。ご神体には徳川家康と本多忠勝が一緒に祀られているとのこと。

003_R

実は廃城になるまで本多忠勝の子孫が岡崎城をずっと守ってきました。
本多家も岡崎城にとって無くてはならない存在なのです。
022_R

このように1時間たっぷりお城の外で歴史のお話を聞きながら、岡崎城周辺を回ることができました。

ガイドさんは「岡崎だから徳川びいきという目線ではなく、公平に歴史を見たい」ということで、関ヶ原においては西軍の話も、詳しく教えていただきました。

最後にガイドさんとパチリ。
右側の柴田さんに今回はガイドしていただきました。

012_R

久しぶりのボランティアツアー参加でしたが、やっぱり楽しいです。
地元の方の歴史愛を感じられるので、おすすめです。

岡崎城ガイドさんの依頼の仕方

003_R

岡崎城のガイドボランティアさんにツアーをお願いする場合は、事前に申し込みが必要です。
こちらの申込用紙を印刷し、FAX(電話とFAX兼用なので注意。0564-23-3751)に送ります。

お盆前後と、12月中旬〜3月20日の間は休業、ガイド実施は午前9時30分〜午後3時まで。
岡崎城公園内は無料ですが、それより外は交通費として1000円がかかります。

詳細はこちら

岡崎城へのアクセス

住所:愛知県岡崎市康生町561番地-1
電話:0564-22-2122

<地下鉄>
名鉄名古屋本線「東岡崎駅」から徒歩15分
東岡崎駅より、名鉄バス「大樹寺行き」に乗り、康生町で下車徒歩5分。

<入場料>
・岡崎城 大人200円/子供100円(5歳以上)
・三河武士のやかた家康館 大人360円/子供200円(5歳以上)
・共通券  大人410円/子供220円(5歳以上)

<サイト>
http://okazakipark.com/museum/ka171.htm

武将カテゴリ

地域カテゴリ

北村美桂

岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。

この記事へのコメントや情報提供をお待ちしています

ログイン してコメントを投稿して下さい。
ユーザー登録がお済みでない方は 登録画面 にて登録後、コメントを投稿して下さい。

愛知県の記事

人気記事

PR

武将名や合戦場所などで検索

地域カテゴリ一覧

徳川家康の記事

この記事の後によく読まれているおすすめ記事

バックナンバー記事

次の10件を見る

戦国武将の生涯をたどる
  • 信長公の生涯をたどる

    天下布武その生涯をめぐる
    <勝幡〜清洲〜岐阜〜安土>

  • 秀吉公の生涯をたどる

    日本一出世 その生涯をめぐる
    <名古屋〜長浜〜大阪〜京都>

    豊臣秀吉年表へ
  • 家康公の生涯をたどる

    天下泰平までの道のりをめぐる
    <岡崎〜浜松〜江戸〜駿府>

    徳川家康年表へ
  • 加藤清正年表へ