武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2018年9月25日記事のため内容が古い可能性があります。

品川には「御殿山城」「品川御殿」があった

2018.09.25

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品川にもお城があったって本当?

 

江戸時代の品川といえば「品川宿」

現在の品川区、京浜急行「北品川」から「青物横丁」あたりが品川宿です。

東海道五十三次の第一宿ですね。江戸時代、このあたりはとても栄えてにぎやかだったといいます。

桜の名所として春は花見、初夏は潮干狩り。

そんなお江戸の華やかさを、歌川広重や葛飾北斎などによって描かれている絵からも、そのころの様子が想像できます。

そのさらに昔、品川には「御殿山城」があったと言われています。そしてその後「品川御殿」へとなっていきます。

 

品川宿を見下ろす「御殿山城」は「品川御殿」へ


品川宿が華やいでいたのは、品川が江戸の出入り口であったことが一番です。

品川港があり、運河の要所としてもとても活気のある場所でした。

そして品川宿を見下ろす丘に「品川御殿」が建つと、御殿や御殿周りにある自然の美しさが、より一層人々の目を楽しませるようになり、さらに華やぎが増しました。

家康も鷹狩りに利用した「品川御殿」

この品川御殿は、家康が鷹狩りの際に利用するためにつくられたものです。

丘の上にあるという立地から、辺りの様子もわかりやすいため、防衛面にも優れているとされ、家康のあとも、鷹狩りのときの休憩所としておおいに利用されたということです。


中でも、三代将軍家光は、この城で茶会を開催されていたそうですが、「御殿山大茶会」という、長府藩主毛利秀元が開催した茶会は、茶道をたしなむ人の中ではとても有名な茶会だそうです。

都会の中にある静かな庭園
品川御殿に由来する建てものの址は、残念ながら今はなにもありません。

また、御殿山という住所があるわけでもありません。

けれど、この地域では「品川御殿」「御殿山」への想いが強くあるのでしょう。

小学校には「御殿山小学校」という名前もあり、

「御殿山」という言葉を大切に残していこうという想いを感じとることができます。

そしてそれは、この庭園をみればさらによくわかります。

茶会をしていた様子も想像できますね。

紅葉の季節にうかがって正解です。日本の美そのもの。

この御殿山庭園は、東京マリオットホテルのちょうど南側にあります。

そして、秋の紅葉も素晴らしいのですが、春の桜も美しいとか。

江戸時代の人々が桜見物をしていたころに思いを馳せることもできるかもしれません。

冬は寒椿が見ごろになります。

四季を問わず自然の美しさを楽しむことができますよ。

【御殿山庭園】

東京都品川区北品川4丁目7番35号
御殿山トラストタワー

御殿山トラストタワーに駐車場があります。30分/260円
電車JR品川駅 高輪口より徒歩10分
京浜急行北品川駅より徒歩5分

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rico

教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。

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