続100名城を巡る 「赤木城」
2024.08.12
2020.11.01
高さ46m「八坂の塔」
東寺、興福寺に次ぐ五重塔である「八坂の塔」は、内部に入ることができて、しかも塔の2層目まで拝観できる日本でたった一つの京都の重要文化財の五重塔です。
「八坂の塔」は、臨済宗建仁寺派の寺院である法観寺に立つ五重塔です。
重要文化財である五重塔のイメージがあまりにも大きいためか、法観寺=八坂の塔と思っている方も多いといわれています。
この八坂の塔の創建は大変古く592年とされており、開基は聖徳太子。
はるか昔から京都の歴史を眺めてきた塔。
きっと戦国時代の名将たちも、この八坂の塔をさまざまな想いで見つめてきたのではと想像できます。
「八坂の塔」は八坂神社から清水寺に向かう道の途中から観る景色が有名です。
この辺りには、昔からひょうたんを売るお店や七味唐辛子を売るお店がいくつもあったそうです。
その理由は、清水寺の『音羽の滝』にあります。
音羽の滝は高さ約4メートルの高さから流れ落ちる清流で、『延命水』や『黄金水』などと呼ばれています。
この有り難い水を頂いてくるための水筒として『ひょうたん』、そして音羽の滝で滝行をした後に体を温めるために『七味唐辛子』を販売していたそうです。
八坂の塔を背景に結婚記念の撮影を行うカップルも多いようで、吉日には花嫁さん、花婿さんに出会うことあります。
晴れやかで縁起のよいことに遭遇するのは、福を分けていただくようでうれしいですね。
家康方だった真田信幸と豊臣方だった真田幸村(信繁)は、お互いを認め合いながらも兄弟で戦った武将として有名です。
その真田信幸と真田幸村には共通に親しくしていた女性がいました。
それが小野お通です。(小野お通は別記事にも記載しています)
豊臣秀吉や徳川家康と直接的にも深い関係があったといわれている『小野お通』は、この八坂の塔が見える辺りに邸を構えていたのではないかといわれています。
徳川家康が家臣であった真田信幸に、真田幸村を家康側につくように説得をさせた密会の場所が小野お通邸だったということですから、3人で「八坂の塔」を眺めたひとときもあったかもしれません。
真田信幸がどれほどの説得をしたのかは定かではありませんが、真田幸村は結局最後まで家康側につくことはありませんでした。
「八坂の塔」は、戦国の世をどのように眺めていたのでしょうね。
2016年大河ドラマ『真田丸』一色!真田幸村の抜け穴がある三光神社
京都府京都市東山区八坂上町388
拝観料:無料
拝観時間:10:00~16:00
京都駅から市バス東山安井下車5分
清水道下車5分
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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