城を巡る 復興天守の巻:福山城
2021.11.13
2022.02.13
かつては天守が存在した城に再建するもののうち、
資料が乏しいため他の天守を参考に再建したり、
資料はあるものの異なる外観で再建された天守を指す。
別名:横山城。山口県岩国市にある連郭式山城。
1608年、岩国の地に赴任した吉川広家により築城。
1962年にもとの場所から離れた位置に天守が再建された。
岩国城のある横山を登る前に、まずは日本を代表する木造橋・錦帯橋へ。
錦川にかかる錦帯橋と山上の岩国城を望む、鉄板のアングル。
美しい木組みが見られるため、下から見上げる錦帯橋もオススメです。
錦帯橋から西へ進み、ロープウェーで快適に山頂へ移動。
山頂から天守方面へはルートが2つあり、今回は南側ルートから行きましょう。
南側ルートを進むと、左手に二の丸石垣が見えてきます。
北側ルートのほうが歩きやすいですが、石垣を見るならば南側ルートへ。
更に進むと、左手上方には出丸石垣が。先には本丸石垣もお目見え。
南側ルートの岐路は、左へ行くと二の丸、右へ行くと北の丸へつながっております。
まずは本丸石垣を見ながら、北の丸の方へ行ってみたいと思います。
こちらは岩国城の見どころの一つ、本丸北側に広がる広大な空堀。
一枚目は西側から、二枚目は東側から撮影したものです。
空堀から南下、大手虎口を通過し本丸上段から再建された天守へ。
復興天守は、唐造(からづくり)といわれる少し変わった外見が特徴的ですね。
天守に入り、最上階から岩国の街並みを一望。瀬戸内海まで見渡せます。
天守を出て、帰り道は二の丸から。振り返り、南側からの天守も一枚。
二の丸から出丸へ移動した頃、本丸の北西側を見ていないことに気づいて大返し。
本丸西側には、築城時につくられた井戸・大釣井(おおつるい)があります。
そして、この旧天守台石垣。破城の際に壊された上段は積み直しですが、
中段から下は往時のものだとか。境界線がわからない見事な仕事ですね!
ロープウェーで下山し、岩国藩主の居館であった御土居跡へ。
御土居は、山上の城郭が破却された後、明治まで政庁として活躍しました。
こちらは、旧岩国藩主吉川家を祀る吉香神社と、神社内の絵馬堂である錦雲閣。
ともに明治中期頃の建立ですが、それ以上の歴史を感じさせる風格です。
北の丸下にはさらなる石垣があったと後で知り、下調べの重要さを痛感しました…
次回は、長野県の諏訪湖にほど近い位置にあるあのお城へ。
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電車で行く:JR「西岩国駅」より西方面へ徒歩約30分。
車 で行く:山陽自動車「岩国IC」より、東方面へ約10分。
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新井 良典
愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。
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