城を巡る 復興天守の巻:岩国城
2022.02.13
2020.11.13
資料や図面などに基づき、築城当時の姿を忠実に再現したもの。
内部は鉄筋コンクリート造などで、見た目のみ再現した外観復元天守、
内部も外部も再現した木造復元天守の2つに分類される。
別名:烏城、金烏城。岡山県岡山市にある梯郭式平山城。
豊臣秀吉の命により宇喜多秀家が築城し、小早川秀秋などが改修。
北東側を流れる旭川が天然の外堀となっており、対岸には後楽園がある。
天守がある烏城(うじょう)公園へ、今回は南側の大手方面から入ります。
内堀とともに外側から見られるのは、本丸下の段石垣や太鼓櫓跡石垣。
内堀にかかるのは目安橋。その先には広大な枡形と巨石を用いた大手門跡が。
石垣を左手に見ながら東へ進み、まずは本丸本段の石垣を堪能しましょう。
東側では、宇喜多秀家時代の石垣に小早川秀秋が増築した石垣が見られます。
さらに先へ進むとあるのが、本丸本段へ続く六十一雁木上門。
ここで来た道を戻り、先ほど通り過ぎた鉄門跡の階段を上へ。
見えてくるのは、本丸中の段と本段の間に立ちはだかる不明門。
中の段には復元小庭園や表書院跡間取りなどがありますが、
やはり注目すべきは、現存建築物である月見櫓でしょう。
その他にも、大納戸櫓跡から見る西側の多門櫓跡下石垣や、
宇喜多秀家時代の鋭角な石垣など、この中の段は見どころ満載。
不明門をくぐり、いよいよ本段へ。漆黒の天守が夕日に映え美しい!
お次は本段から中の段へ戻り、北側にある廊下門へ。
往時は、門の上が本段と中段を結ぶ廊下として使われていたとか。
廊下門をくぐると、右手には再び漆黒の天守が目の前に。
不等辺五角形の石垣上にそびえ立つ天守は、まさに迫力満点です。
こちらは、旭川にかかる月見橋を渡る途中と、対岸から撮影した天守。
池田時代に建てられたと言われる西丸西手櫓。現存建築物です。
こちらは石山門跡。石山門は戦災で惜しくも焼失してしまったとのこと。
今回も、締めはライトアップ。天守下からと遠景、月見櫓の3枚。
何度か岡山城に行きましたが、いずれも夕方。次回は違う時間帯に行きたいです。
次回は日本初の本格的な木造復元を果たした、静岡県のあのお城へ。
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電車で行く:岡山駅下車後、岡山電軌東山線「城下駅」より東へ徒歩約10分。
車 で行く:山陽自動車道「岡山IC」より南東方面へ約20分。
地域カテゴリ
新井 良典
愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。
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