どこにいた家康 Vol.28 躑躅ヶ崎館
2023.07.22
2022.11.13
・城はあったが天守はなかった地に建てられた
・城に天守台はあったが天守はなかった地に建てられた
・城に天守はあったが、往時とは異なる場所に再建された
以上のいずれかに該当する天守を指す。
千葉県野田市にある、梁田氏が築かれたといわれているお城。
北条氏と上杉氏による戦い、関宿合戦の舞台となった事でも知られている。
まずは、1995年に建築された御三階櫓(天守)を遠目から。
1671年に江戸城の富士見櫓をもとにして再建された姿を模しておりますが、
現在の御三階櫓とは別の場所にあったとか。ちなみに、内部は博物館となっております。
天守の北側は日本庭園となっており、道中下を見ればこのようなマンホールも。
北側から見た天守はこんな感じ。成程、江戸城富士見櫓にそっくりです。
天守らへんから南へ1kmほど移動すると、写真のような石碑が建つ場所が。
このかつての本丸跡からは、現在の天守方面が良く見渡せます。
周辺を散歩すると、関宿城の名残がちらほら。こちらは曲輪跡と武家屋敷跡。
さらに南へ進んでいくと、大手門跡や関所跡もあります。
少し離れた場所にはなりますが、移築された埋門も。駐車場完備がありがたい。
埼玉県加須市にある、こちらも関宿合戦に関連したお城。
往時は平屋の館だったが、1975年に模擬天守が建てられる。
駐車場のすぐお隣にある、破風も少ないシンプルなつくりの模擬天守。
天守内部には入れず、調べてみると年に数回だけ公開されているそうな。
天守と同じ敷地内にある騎西文化・学習センターのあたりは、かつての天神曲輪跡。
ちなみに現在天守がある場所は、往時は沼地を利用した外堀だったそうです。
そしてこちらが最大の見どころ、天神曲輪南側を守っていた土塁。
ここには高さ3メートル、幅10メートルを超える土塁があったとか。
遺構はありませんが、東に進むと障子掘跡、大手門跡があります。
偶然発見した的場跡。危うく見逃してしまうところでした。
上杉謙信の足跡を巡る記事も書いていたのですが、当時この二城は未訪でした。
城好きとしてはもちろん、戦国時代好きとしても方城できて大満足です。
写真で攻める!大人気「城を巡る」その他のシリーズはこちらをクリック
電車で行く:東武野田線「川間駅」下車、朝日バス(境町行き)「関宿城博物館」下車 など
車 で行く:首都圏中央連絡自動車道「五霞IC」より、東方面へ約15分。
電車で行く:東武鉄道「加須駅」より、南西方向へ徒歩約30分。
車 で行く:東北縦貫自動車道「加須IC」より、南西方面へ約15分。
地域カテゴリ
新井 良典
愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。
関東地方の記事
この記事の後によく読まれているおすすめ記事
バックナンバー記事
この記事へのコメントや情報提供をお待ちしています