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2026.08.25

2026年1月から、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送が始まり、秀吉のお膝元愛知県だけではなく、神奈川県横浜市でも、秀吉ゆかりの桃山史料が紹介されました。
今回ご紹介するのは、神奈川県横浜市中区にある国指定名勝「三溪園」の三渓記念館で開催された「所蔵品展 春の香り(2026年2月6日~3月15日)」(会期は終了)から3点です。
1.豊臣 秀吉「聖護院門宛御消息」桃山時代(1573~1603年)
2.太閤角箱
3.豊公御神号 江戸時代(1604年頃)
三溪園様へ取材に伺い、撮影のご許可をいただきました。
三溪記念館の展示品は、一般撮影は禁止となっていますのでお気をつけ下さい。
明治、大正、昭和の前期にかけて、生糸貿易で財を成した原富太郎氏が、「この明媚な自然の風景は創造主のものであって、私有物ではない」と明言して公開した日本庭園。
1906年より一般公開した外苑と私庭としていた内苑に、京都や鎌倉などから集めた歴史的建造物と自然を調和させた美しい庭園です。
その広さは約53,000坪もあります。

「三溪園」の名前の由来は、原富太郎氏の雅号「原三溪」にちなんでおり、「三溪」は三溪園のある土地「三之谷」に由来しているとされています。
横浜市民から、長きに渡って親しまれてきた広大な庭園ですが、他県の方々や外国人観光客の方も訪問されています。

(「三渓記念館」所蔵品:撮影許可を得ています)
豊臣秀吉の紙本墨書です。
この消息は、秀吉が風雅の師としていた聖護院門跡道澄への礼状。
道澄は政治や詩歌に優れていたため、秀吉の政治の補佐役としての一役も担っていたようです。
道澄から草紙や香道具などを贈られ、その謝礼に沈香を贈るということが記されています。

(「三渓記念館」所蔵品:撮影許可を得ています)
制作者は不明ですが木製漆塗の桃山時代の角箱です。
大きさは、35.0×35.0×37.0(センチメートル)
4つの側面、そして天板に大きく桐紋が施されています。
桃山時代を代表する高台寺蒔絵です。

(「三渓記念館」所蔵品:撮影許可を得ています)
高台寺蒔絵は、平蒔絵でつくられているもので、黒漆の面に金粉を蒔いて文様を浮かび上がらせる技法です。
黒に金色の模様が際立ち大変美しいものです。
文様の桐は、防虫抗菌効果が高いため、古くから箪笥やことなどの楽器に利用するなど、古くから日本で親しまれてきた植物です。

(「三渓記念館」所蔵品:撮影許可を得ています)
高台寺にある秀吉とねねの霊廟にも菊桐紋の高台寺蒔絵が施されています。
桃山時代に描かれた文様が、ここまで美しく残っていることに驚きです。

(「三渓記念館」所蔵品:撮影許可を得ています)
豊臣秀頼の書。
神号とは、神としての称号のこと。
書は秀頼が11歳の時に書いたものです。
左下方に「秀頼11歳」と書かれていますね。

(「三渓記念館」所蔵品:撮影許可を得ています)
とても達筆です。
「豊国大明神」とは秀吉のことで、死後に朝廷から賜った神号です。
今回取材にうかがったのは平日の午後でしたが、アメリカから訪問された方とお話しすることができました。
日本庭園がとても美しく、歴史的建造物をたくさん観ることができたと、とても嬉しそうに話してくださいました。
梅が満開の時期でしたので、観梅を楽しまれる方も多くいらっしゃいました。

三溪記念館で公開された三点の所蔵品は、どれも400年以上前のものとは思えないほど、保存状態がよいもので驚きました。

秀吉、秀頼直筆の書を間近でみることができたこともうれしかったです。
とても見やすい配置で展示されていると感じました。
入口天井のステンドグラスから、柔らかな日差しが入り込む三渓記念館。
第1~第3まである展示室では、多くの美術工芸品や資料を観ることができます。
約1か月半ごとに展示品の入れ替えがあるとのことですので、ぜひ足を運んでみてください。
三溪園様
貴重な資料の撮影許可等、取材にご協力いただき本当にありがとうございました。
「所蔵品展 春の香り(2026年2月6日~3月15日)」は終了しています。
【三溪園アクセス】
神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
JR京浜東北線・根岸線 根岸駅下車
横浜市営バス58,101系統本牧下車徒歩10分
JR線 横浜駅下車
横浜市営バス8,168系統三溪園入り口下車徒歩5分
【入園料】
一般大人 900円
小中学生 200円
横浜市内在住の65歳以上 700円(本人確認書類が必要)
【休園日】
12月26日~31日

rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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