どこにいた家康 Vol.42 松尾山城
2023.11.04
2018.06.01
岐阜県海津市にある「行基寺」は美濃高須藩松平氏の菩提寺として有名なお寺です。
高須藩といえば尾張藩の支藩であり、尾張藩第2代藩主徳川光友の次男松平義行を初代とし以降14代まで続きます。
特に10代の松平義建は子供が多く、幕末に活躍した高須4兄弟が有名です。
高須4兄弟とは尾張藩第14代藩主・徳川慶勝、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、御三卿・一橋家当主・一橋茂栄のこと。
お墓は一般公開されていませんが、美しい回廊式庭園は拝観料を支払えば誰でも見学可能。
特に対面の間は濃尾平野を一望でき、その眺めは言葉にならないほどです。
山の上にありお城を思わせる構造から「隠れ城」、非常に見晴らしがよく中秋の名月にはお月見法要もあることから、「月見寺」とも呼ばれています。
「行基寺」は養老山地の中腹にあり、風水の理にかなって作られたお寺。
風水で守らているのか、一度も有事にあったことがないのだとか。
風水による気の良さも感じられ、一部ではパワースポットとしても人気があります。
お寺は、本堂、大書院、小書院、庫裡、松平家廟があり、中は有料となっています。
高い石垣や鉄砲狭間的なものがあり、小規模なお城のようにも見える建物。
高須藩の有事に備えていたとのことで、いざ攻め込まれたときにも対応できるようになっていたのでしょうか。
入り口です。非常に立派ですね。
徳川家の家紋が門に。手彫りで手間ひまがかかったものだということが伝わります。
中に入りたい時は、ここで呼び出しを。拝観料はこちらでお支払いします。
書院から見える庭。
きれいに撮れませんでしたが、非常に広がりのある素晴らしいお庭です。
お殿様との対面所。
お抹茶は「抹茶付き拝観料」(800円)を選択するといただけます。
せっかくのなので一服いただくことをおすすめします。
気持ちのいい場所でいただくお茶は優雅な気分になれます。
こちらが濃尾平野を一望でき、中秋の名月にはお月見を行うお部屋。
このお部屋は特にパワーが感じられるとのことで、風水ファンにも人気の場所です。
行基寺さんのTwitterでは、日々の美しいお庭の様子を発信しておられます。
見ているだけでパワーがもらえそうなお庭です。
さつきがピークを迎えました#行基寺 #さつき #庭園拝観 pic.twitter.com/KVduOktl5E
— 行基寺 (@gyokiji) 2018年5月23日
養老山脈から切り出した石が名古屋城の石垣としても使われていたので、近くの大江川にあったという刻印石もありました。
坂道が急なので車でももちろんいけますが、運転に自信がない方はデマンドバスやタクシーを使うのが良いかも知れません。
住所:岐阜県海津市南濃町上野河戸1024−1
電話:0584-55-0031
・拝観時間
9:00~16:00
アクセス:
養老線 駒野駅からタクシーで約10分
<拝観料>
拝観料 (抹茶なし) 400円
拝観料 (抹茶あり) 800円
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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