城を巡る 復興天守の巻:岩国城
2022.02.13
2021.11.13
かつては天守が存在した城に再建するもののうち、
資料が乏しいため他の天守を参考に再建したり、
資料はあるものの異なる外観で再建された天守を指す。
別名:久松城、葦陽城。広島県福山市にある輪郭式平山城。
1622年、徳川家康の従兄弟にあたる水野勝成により築城。
1966年に現在の天守、月見櫓、御湯殿が再建される。
本丸に至る北西側の入口、棗木(なつめ)御門跡から内部へ。
模擬ですが、立派な冠木門と内枡形の虎口が素晴らしい。
棗木御門の先、本丸に入るとすぐ右手にあるのが荒布(あらめ)櫓跡。
その名から、荒布(=海藻)を保存する櫓があったといわれています。
荒布櫓跡の反対、向かって左側を見上げれば天守が。
続いて本丸を南へ進み、鐘櫓があるあたりからの1枚。
ちなみに天守は現在耐震工事中で、2022年夏頃まで休館中です。
天守があるのが本丸北側で、櫓などの建築物があるのが南側。
1枚目は現在文書館となっている鏡櫓、2枚目は東南隅にある月見櫓です。
こちらは、月見櫓の隣りにある御湯殿。天守などとともに再建されました。
現在は月見櫓とともに、貸会場として活用されております。
本丸南西側には、時を告げる役割を果たしていたという鐘櫓が。
そのすぐ南側にあるのが、築城当時に伏見城から移築してきた伏見櫓。
現存建築物で、櫓の中でも日本最古の部類に入る貴重なものです。
南側の正門にあたる立派な筋鉄御門。本丸の内と外から。
こちらも現存建築物ですが、伏見城からの移築かどうかは諸説あり。
筋鉄御門を出たのち、二の丸を東へ進んでゆきましょう。
1枚目は伏見櫓と筋鉄御門、2枚目は懸造の御湯殿を見上げた図。
石垣を左手に見ながら東→北方向へ移動し、天守を東側から見る位置へ。
このあたりには、築城主である水野勝成の像もあります。
続いて、南側にある東上り楯御門跡を下り三の丸跡へ向かいましょう。
最後は二の丸石垣。特に、福山駅に面する南側の高石垣は必見です。
「ばらのまち」ということで、薔薇と石垣のコラボも見られます。
来年は築城400年の節目ということで、イベント目白押しだそうです。
次回は、あの織田信長ゆかりの金華山にあるあのお城へ。
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電車で行く:JR「福山駅」より北へ徒歩約1分。
車 で行く:山陽自動車道「福山東IC」より、南西方面へ約15分。
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新井 良典
愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。
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