愛知の城を巡る 山中城
2024.04.20
2017.05.10
名古屋城春の陣のイベントの一つ、西北隅櫓の公開に行ってきました。
西北隅櫓は屋根3重・内部3階の構造で、清須城から移築した建材を使って作った櫓で、堀に面したところを守っていました。
特徴は外部北面、西面に千鳥破風があり、門の上の櫓から下の門扉の所へ向けて石など落とす「落狭間」があることです。
こちらも東南隅櫓同様、重要文化財となっており、1年のうち数日しか見ることはできません。
この日はGW中だったので相当な賑わいでしたが、西北隅櫓はかなり奥の方にあるので人は少なめで落ち着いて見学ができました。
西南隅櫓を通って北の方へ進むと乃木倉庫があります。
乃木倉庫は明治時代乃木希典が名古屋鎮台に在任だった時に建てられたものです。
太平洋戦争のときには弾薬庫として使われ、名古屋空襲の時に本丸御殿から障壁画など、運べるものを当時の学芸員が運び込んだと言われています。
そのおかげで、当時の障壁画の一部を見ることができるのですね。
そして西北隅櫓に到着。
入口に入ると靴を入れる袋を渡してもらえます。
こちらが1階。東南隅櫓に比べて展示物が多い印象です。
例えば航した「壁のしくみ」など、櫓の建材を紹介するものがあります。
こちらは胴木。
二の丸東ニ之門北側と東側の石垣から出土したもの。
1610年の石垣普請の時に地盤強化のため使われたものだそうです。
柱も修復の跡などが見られて、いつの時代のものかを想像するのが楽しいですね。
1階でもこの景色。堀をこんなに近くで眺められます。
階段を登って2階へ行きます。階段は修復されているので、広めです。
特に何もありませんが開放的な感じがします。
3階まで上がりきるとこんな感じです。
堀と木を一緒に眺められる気持ちのいい場所です。
木材の感じも雰囲気があります。
その当時のものではないかもしれませんが、時代を感じます。
3階にはこんな小さな窓がいくつかありました。
西北隅櫓はやはり堀の眺望が素晴らしいなと思います。
新緑の時期だからこその絶景だったのかもしれません。
次はいつかのタイミングで西南隅櫓の公開を待ちたいと思います。
<地下鉄>
名城線 「市役所」 下車 7番出口より徒歩 5分
鶴舞線 「浅間町」 下車 1番出口より徒歩12分
<市バス>
栄13号系統(栄~安井町西) 「名古屋城正門前」
なごや観光ルートバス「メーグル」
基幹2号系統 「市役所」 下車 徒歩5分
<名鉄>
瀬戸線 「東大手」 下車 徒歩15分
名古屋高速1号楠線 「黒川」 出口から南へ8分
名古屋高速都心環状線 「丸の内」 出口から北へ5分
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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