武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2022年1月16日記事のため内容が古い可能性があります。

城を巡る 復興天守の巻:小田原城

2022.01.16

復興天守とは

かつては天守が存在した城に再建するもののうち、
資料が乏しいため他の天守を参考に再建したり、
資料はあるものの異なる外観で再建された天守を指す。

総構えの名残が今も残る「小田原城」

別名:小峰城、小早川城。神奈川県小田原市にある平山城。
北条氏の居城として有名で、難攻不落の城ともいわれていた。
1960年に天守が再建され、その後常盤木門の復元などもされている。

二の丸隅櫓

小田原駅東口から出て、少し先にあるお堀端通りを南進。
お堀がある右手に見えてくるのが、この小ぶりな二の丸隅櫓です。

馬出門

さらに南に進むと、東側の入口である馬出門が目前に。

門の内部は枡形となっており、内冠木門の先には馬屋曲輪が広がっております。

馬屋曲輪

こちらは、待機所である大腰掛や馬をつなぐ馬屋があった馬屋曲輪。
二の丸へ至る玄関口として機能した、重要な曲輪だったといわれています。

南東隅にある櫓跡から見る馬出門とめがね橋も良い感じですね。

茶壺曲輪と南堀

二の丸方面へ行く前に、少し西へ進み南側の入口である箱根口の方へ。
馬屋曲輪の隣には御茶壺曲輪があり、大賀ハスが広がる南堀もあります。

銅門

馬屋曲輪まで戻り、二の丸表門にあたる銅(あかがね)門へ。
住吉橋を渡り門をくぐると、広い枡形と堂々たる櫓門がお目見え。

櫓門をくぐり、銅門広場からの一枚と広場にある土塀模型の写真も一枚。

二の丸

銅門広場の模型がある場所を北側に進むと、御殿があった二の丸跡が。
最初に外側から見た隅櫓、内側から見るのもお忘れなく。

本丸東堀切と常盤木門

二の丸の次は、西へ進み本丸方面へ。階段の先には常盤木門があります。

曲輪を隔てる東堀切には、菖蒲や紫陽花が植えられているそうな。

常盤木門

そして、本丸へ至る正門として城内で最も堅固につくられた常盤木門へ。
1971年に再建された門ですが、それ以上の歴史を感じさせる威容です。

天守

常盤木門を抜け、復興天守のある本丸へ到着。ほぼ外観復元の再建ですが、
最上階に廻縁(まわりえん)を足してあるため、復興天守とされています。

ちなみに、天守復興前の天守台上には観覧車があったとか。
さらに、本丸にはかつて動物園があり、現在もニホンザルがおります。

こちらは天守最上階の廻縁からの眺め。八幡山古郭や石垣山城方面などが見渡せます。

ライトアップ

最後はライトアップ。馬出門と天守を一枚ずつご覧あれ。

次の機会には、広範囲に渡る「総構え」の跡も巡ってみたいものです。
次回は、城だけでなく錦帯橋も有名な山口県にあるあのお城へ。

 

写真で攻める!大人気「城を巡る」その他のシリーズはこちらをクリック

 

小田原城へのアクセス

電車で行く:「小田原駅」より南方面へ徒歩約10分。
車 で行く:東名高速道路「大井松田IC」より、南方面へ約30分。

地域カテゴリ

新井 良典

愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。

この記事へのコメントや情報提供をお待ちしています

ログイン してコメントを投稿して下さい。
ユーザー登録がお済みでない方は 登録画面 にて登録後、コメントを投稿して下さい。

関東地方の記事

人気記事

PR

武将名や合戦場所などで検索

地域カテゴリ一覧

この記事の後によく読まれているおすすめ記事

バックナンバー記事

次の10件を見る

戦国武将の生涯をたどる
  • 信長公の生涯をたどる

    天下布武その生涯をめぐる
    <勝幡〜清洲〜岐阜〜安土>

  • 秀吉公の生涯をたどる

    日本一出世 その生涯をめぐる
    <名古屋〜長浜〜大阪〜京都>

    豊臣秀吉年表へ
  • 家康公の生涯をたどる

    天下泰平までの道のりをめぐる
    <岡崎〜浜松〜江戸〜駿府>

    徳川家康年表へ
  • 加藤清正年表へ