愛知の城を巡る 山中城
2024.04.20
2015.12.04
特に最近話題になっているのは、愛西市教育委員会の石田泰弘さんの発見した「織田信長の出生が勝幡城」であるという説。
織田信長と勝幡~津島の関係について、石田さんにお話を聞きに行ってきました。
織田信長の出生に関しては那古屋城説と、勝幡城説がありはっきり方向づけるものがない状態だった。
しかし、石田さんが愛西市教育委員会の資料室にあった「尾州古城志」の写本に、信長が勝幡城で生まれたという記述があるのを発見し、論文を発表。ここ10年位で有力となってきた説とのこと。
勝幡城跡は稲沢市、愛西市の堺にありどちらがとは名言できない位置にある。
現在は名鉄勝幡駅の駅前には、千田嘉博先生監修のジオラマがあったり、地元が信長で町を盛り上げようと活気に溢れているようです。
こちらの記事に勝幡説と地元の盛り上がりが紹介されていました。
信長生誕地は名古屋近郊「勝幡城」 有力説に地元わく :日本経済新聞
石田さんと織田信長についてお話をしている時に面白いことを教えていただきました。
茶の湯文化は、津島も昔から市民に根付いているということなのです。
茶の湯文化の都市といえば、千利休の地元大阪の堺市が有名ですが、まさか愛知県も茶の湯文化が根付いていたことは驚きました。
石田さんによると、おじいさんの代では携帯用の茶の湯セットを持って、外出先ではお湯だけもらってお茶を飲むなんてこともあったと話していました。子供の頃から、津島市の方は茶の湯に親しみがあるのだそうです。
大学生の時、友人宅に招かれ、いきなりお茶をごちそうになったときも、茶の湯の作法が根付いているので対応できたエピソードも教えていだきました。
たしかに津島は織田家の財源を支える、津島湊があった場所で貿易の盛んな場所。
貿易が盛んであると、中国からの茶器や茶の文化も入ってくるようになり、それで広がっていったのではないかとお話されていました。
これは聞いていてすごくおもしろい!と思いました。
毎年5月3日に津島神社で献茶会も行われています。それもなにか関係が有るのかも。。。
石田さんにおすすめのお茶屋さんを教えていだきました。
桔梗屋茶店さん。こちらはお茶を店先で出してくれると思いますよとおっしゃっていました。Google Mapsでみたら、とても雰囲気のあるお店でした。
一度行ってみたいと思います。
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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