武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2016年5月11日記事のため内容が古い可能性があります。

江戸城ガイド vol.4 春を思う存分味わえる庭園が魅力  二の丸跡

2016.05.11

江戸城の別邸、二の丸。

寛永七年に徳川秀忠が別邸として庭園をつくり、その後、家光によって本丸と同じようなつくりに建て替えられてからは、前代将軍の正室や側室、お世継ぎの居城として使われていました。

汐見坂

その二の丸は、汐見坂で本丸とつながっています。

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汐見坂の下に二の丸、上に本丸があるのですが、この坂はとても急な坂になっています。

徳川家康の時代は、今の日比谷辺りは、まだ海だったので、この汐見坂を上ると海が見えることから、坂の名がついたのだといわれています。

今では、海は埋め立てられ、ビルが立ち並んでいるので、その景観はまったくありません。

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二の丸庭園

二の丸の見どころは、何といっても庭園です。現在復元している庭園は、九代将軍家重の時代の庭絵図面をもとにした池泉回遊式の日本庭園です。

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この池には、鯉やカメなどが泳いでいますが、中でもヒレナガニシキゴイというめずらしい鯉がいるので、ぜひみてくださいね。

この鯉は、インドネシアのヒレナガコイと日本の錦鯉を交配させた品種でとても美しく優雅に泳いでいます。

また、季節折々に咲く花は、どの時期に行っても楽しむことができますが、春には、諏訪の茶屋のつつじや菖蒲田、夏にはサルスベリなど、これからは花が美しい季節となります。

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二の丸御殿跡?

実は、二の丸庭園のある場所は、このように汐見坂を下ったところにあるのですが、正面は雑木林になっています。その雑木林を過ぎると、二の丸庭園が見えてくるのですが、あれ? 二の丸御殿っていったいどの辺りにあるの? と思ってしまいます。

いくら探しても、二の丸御殿跡というものは見当たらないのです。

どうやら、この雑木林の辺りに御殿があったようなので、庭園を眺めながら、その後ろに見える雑木林を御殿に見立てて、当時に想いを馳せてくださいね。

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将軍職を退いた後の正室や側室たちは、何のしがらみもなく、ようやく落ち着いてこの場所で過ごしたことでしょう。

二の丸は、そんなゆったりとした時間が流れる場所です。

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江戸城アクセス

皇居 東御苑 東京都千代田区千代田

 

東京メトロ 大手町駅

 

開苑時間 原則として月曜日と金曜日以外の各日

午前9時~午後4時45分(4月15日~8月末日)

午前9時~午後4時15分(3月1日~4月14日、9月1日~10月末日)

午前9時~午後3時45分(11月1日~2月末日)

入苑は閉苑の15分前まで。

入場無料

武将カテゴリ

rico

教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。

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