続100名城を巡る「滝山城」
2024.11.28
2016.07.14
浅草駅は駅を出たとたんに人、人、人。たくさんの人で溢れています。
さすが人気観光スポット浅草寺です。
徳川家康 幕府の祈願所
645年、勝海上人(しょうかいしょうにん)がこの地に観音堂を建立し、夢告によってご本尊を定めました。
その後、平安時代に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が来山し、前立のご本尊を謹刻されました。
浅草寺はその後も多くの人の信仰を集め、江戸時代の初めに徳川家康により、幕府の祈願所に定められました。
庶民に親しまれた浅草寺
幕府の祈願所であった浅草寺は庶民の信仰も厚く、多くの人に親しまれたお寺でした。
江戸時代に入ると、それまでの長い戦乱時代落ち着き、庶民の暮らしも落ち着きを取り戻しました。
そのため、人々の暮らしの中にも演芸を楽しむゆとりが出てきました。
歌舞伎の誕生もこの時期です。
当時人気の歌舞伎三座は天保の改革で、浅草寺近く浅草猿若町に集められています。
歌舞伎といえば・・。
「出雲阿国」です。出雲阿国については諸説あるのですが、
その中でも京都の名門公家近衛家でややこ踊りなどを披露、修行していたお国が、
その後江戸にでて、男姿で演技したものが庶民の人気を得て、歌舞伎に発展した
という説が私は面白いと思っています。
このように江戸時代は、庶民にも幕府にも親しまれ愛されていたのが浅草寺ということなのです。
浅草寺には、伝法院という阿弥陀三尊をお祀りしている場所があります。
この阿弥陀三尊の左右には徳川歴代将軍のうち11名の位牌が安置されていることはあまり知られていません。
浅草寺の本堂に向かう参道に左手にあるのですが、
そこに立ち止まる人は私が訪れたときは一人もいませんでした。
伝法院の手前にこども図書館や幼稚園があるため、気づきにくいからかもしれません。
浅草寺の魅力はもうここで語らずとも皆さんご存知の通りです。
そこで、私からひとつみてほしいところをご提案です。
それは「お手水」。
えっ? と思われるかもしれません。
けれど、まず天井をご覧ください。
一般的なお手水とは少し違いますよね。
1964年に建立されたものなのですが、天井にあるのは「墨絵の龍」です。
そして八角錆御影石造りの手水鉢の上にはかつて本堂の裏にあった高村光雲作龍神像をお祀りしてあります。
「水」といえば「龍」はつきものですが、こちらは龍ではなく龍神様なのです。
それも龍神様を置いてあるだけではなく、きちんとお祀りしているのでとても有り難いお手水なのです。
お参りの前はぜひお立ち寄りくださいね。
ちなみに「水」=「龍神」は中国が由来。
中国の神話にでてくる想像上の生き物で「龍は水から生ず」と言われています。
東武スカイツリーライン 浅草駅より徒歩5分
東京メトロ銀座線 浅草駅より徒歩5分
つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線 浅草駅A4出口より徒歩5分
拝観料 無料
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rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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