愛知の城を巡る 山中城
2024.04.20
2016.07.02
一人で回っているときは、アッサリ40分(館内も入って)で見終わりましたが、今回は石垣の外だけで1時間!
濃~い案内をしていただけて、すごく面白かったです!
豊臣方の田中吉政による都市計画が残る岡崎
ツアーに参加するまでは、岡崎城はそれほどじっくり味わう部分のないお城だと思っていて、魅力を知らずにいました。
しかし、ガイドさんと一緒に回ると、岡崎城がいかに大きく、立派で土地計画もしっかりなされていたかがわかりました。
岡崎城は松平時代から三河武士が城主となって守っていましたが、豊臣政権の10年間だけは田中吉政が城主をつとめています。
秀吉が、家康を恐れて岡崎城から離れた場所に追いやり、家康の目の届く場所に自分の家臣を配置していた時代です。
この時代は、浜松城は堀秀政が、駿府城は中村一氏と、豊臣系譜の大名が入場していました。
家康を警戒するための城主であった田中吉政。そのため東海道にはたくさんの曲がり角があり、27曲がりというようです。
熱心に大手門の外の東海道の石碑で濃いお話をしてくださいました。
また、岡崎城は全国でも4番目に大きな規模のお城ということですが、現在がとてもコンパクトなので想像が付きません。
今のような街になる前、大手門は写真のマンションあたりに位置していたそうです。
相当な大きさであることが伺えますね。
空堀も3つあり、最近では日本で一番直線距離の長い石垣跡が見つかったということで話題になっています。
ガイドさんによると、「この大きさになったのは、増築によるもの」だそうです。
最初から大きかったわけではなく、少しづつ大きくしていって広がっていったのだそうですよ。
続いて家康の銅像前に行きます。
この銅像はどっちを向いているでしょう?というクイズが出題されました。
うーん、と考えている間に「日光です!」と正解が発表されました。
駿府かなと思いましたが、日光とは。
ちなみに家康は風水を使った街づくりをすることで知られていますが、その理論が岡崎城にもいかされているという石碑がありました。
岡崎城の歴史は古く、1455年に三河国守護仁木氏の守護代西郷氏が築城したもので、1531年に家康の祖父、松平清康が城主となり、以降は徳川の城となります。
築城当時は砦にしかすぎませんでしたが、その後どんどんぞ改築した結果、日本で第4位の大きさと言われるお城となりました。
この辺りの石垣は当時のものを残しているそうです。
こちらが有名な産湯の井戸。
胞衣塚。
馬出しのあと。
家康にまつわる伝説で、生まれた日に池から龍が飛んだという伝説があります。
その池がこちら。
赤い橋は竹千代橋と言われているそうですが、これは後付だそうです。
そして今は立入禁止になっているこの辺りが、当時の岡崎城の入り口だったのだそう。
これは知らなかった!
さらに新たにできたパワースポットで「出世ベンチ」。家康と竹千代の横に座ると、出世できるのだとか。
新たな写真スポットとしても人気です。
お城の隣になる龍城神社。ご神体には徳川家康と本多忠勝が一緒に祀られているとのこと。
実は廃城になるまで本多忠勝の子孫が岡崎城をずっと守ってきました。
本多家も岡崎城にとって無くてはならない存在なのです。
このように1時間たっぷりお城の外で歴史のお話を聞きながら、岡崎城周辺を回ることができました。
ガイドさんは「岡崎だから徳川びいきという目線ではなく、公平に歴史を見たい」ということで、関ヶ原においては西軍の話も、詳しく教えていただきました。
最後にガイドさんとパチリ。
右側の柴田さんに今回はガイドしていただきました。
久しぶりのボランティアツアー参加でしたが、やっぱり楽しいです。
地元の方の歴史愛を感じられるので、おすすめです。
岡崎城のガイドボランティアさんにツアーをお願いする場合は、事前に申し込みが必要です。
こちらの申込用紙を印刷し、FAX(電話とFAX兼用なので注意。0564-23-3751)に送ります。
お盆前後と、12月中旬〜3月20日の間は休業、ガイド実施は午前9時30分〜午後3時まで。
岡崎城公園内は無料ですが、それより外は交通費として1000円がかかります。
詳細はこちら。
住所:愛知県岡崎市康生町561番地-1
電話:0564-22-2122
<地下鉄>
名鉄名古屋本線「東岡崎駅」から徒歩15分
東岡崎駅より、名鉄バス「大樹寺行き」に乗り、康生町で下車徒歩5分。
<入場料>
・岡崎城 大人200円/子供100円(5歳以上)
・三河武士のやかた家康館 大人360円/子供200円(5歳以上)
・共通券 大人410円/子供220円(5歳以上)
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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