江戸の警備組織 「江戸町奉行所」は東京の有楽町にあった!
2024.01.23
2016.02.13
愛宕神社といえば、女優・杏さんと俳優・東出昌大が結婚式を挙げたところとしても有名になった神社。
虎ノ門ヒルズなど高層ビルがたくさん並ぶオフィス街の中にあります。
見上げるような石段
高層ビルが立ち並ぶ中にあるので、わかりにくいのですが、実は東京23区内で一番高い山の頂上にある神社なのです。(といっても標高25.7m)ですから、神社を参拝するには一般的に長い石段を上って行くことになります。
この石段は、下から見上げると本当に急で長いのです。一息に上りきるのは、なかなか大変なことです。また下るとなれば、手すりなしでは尻込みしてしまうような、そんな階段です。
さて、この階段を馬で上り下りした者がいるというのです。その名は、四国丸亀藩の家臣、曲垣平九郎(まがきへいくろう)です。
三代将軍徳川家光が、愛宕神社の下を通ったとき、愛宕山の頂上に咲いていた梅の花があまりにも美しかったので、家臣たちに馬でとってくるようにと言ったというのです。そんな無茶なことを、と思うような勾配です。誰もが尻込みをするのも当然です。が、平九郎は馬を走らせ階段を上り、梅の枝を手折り、また下って家光に梅を献上したのだそうです。徳川家光は大変喜んで、平九郎を日本一の馬術の名人として称えたということです。
このお話は、実は講談「寛永三馬術」の中の一席「愛宕山梅香の誉れ」によるもので、このお話から愛宕神社の階段は「出世の石段」と呼ばれるようになったということです。
徳川家康が創建した愛宕神社は、出世にまつわるものではなく、防火の神様として祀ったもので、主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)です。
徳川家康によって創建された神社なのですが、そのことよりも講談の一席に出てくる階段が有名になっている愛宕神社を徳川家康はどのように思っているのでしょうね。
けがの功名?
ちなみに筆者、増上寺から愛宕神社に向かうときに迷子になりました。
みつけた入り口がここ。
途中にあったお地蔵さまや
調べてもわからなかった3本の塔があり、
出世の石段は、どこから始まるの?と怯えているうちに・・・、
ここに到着。
あれ?
着いちゃったのかも。
東京メトロ日比谷線「神谷町駅」より徒歩5分
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」より徒歩8分
都営三田線「御成門駅」より徒歩8分
JR「新橋駅」より徒歩20分
都営バス 渋88(東京八重洲口~渋谷駅)「虎ノ門三丁目」下車
都営バス 東98(東京駅南口~等々力)「愛宕山下」下車
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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