武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2017年4月24日記事のため内容が古い可能性があります。

粋な着物 辻が花染小袖は徳川家康寄贈品

2017.04.24

川崎大師参道沿いにあるお寺「長明寺」

京浜急行の川崎大師駅を降りて向かう場所といったら「川崎大師」です。

けれど、川崎大師の他にも徳川家康ゆかりが、この地に一つありました。

 

それが「長明寺」です。

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駅を降りて「大師表参道厄門」と書かれた門をくぐると両脇に商店が並んでいます。

この商店街を少し歩くと向かって左側に明長寺があります。

 

ご由緒

明長寺は1469年に創建されましたが、雷によって焼失したため1782年に再建されたとても古いお寺です。

けれど、山門は朱塗りで比較的新しい感じがします。

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こちらは、もう少し後に建て替えられたものかもしれません。

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門の隅に「霊獣」がいいます。さすが徳川家康ゆかりのお寺。

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 本殿にも「霊獣」。

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お寺は小ぢんまり

伺ったときは、社務所にどなたもいらっしゃらなかったので、

ご由緒などが記載されている資料などはいただくことはできませんでした。

山門の傍に、お寺の縁起などが書かれたものがありました。

 

 小さなお寺のすごい文化財

葵梶葉文染分辻が花染小袖(あおいかじはもんつじがはなぞめこそで)

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このお寺には、国の重要文化財に指定されている

「葵梶葉文染分辻が花染小袖(あおいかじはもんつじがはなぞめこそで)」が所蔵されています。

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この小袖は、萩田主馬という武士が徳川家康から拝領したもので、

大坂夏の陣の功を称えて送ったものだと「新編武蔵風土記稿」という小袖の伝来を記した書物に記されていたそうです。

萩田主馬の没後、子孫がこの明長寺にこの小袖を預け、

今では、重要文化財として大切に保管されています。

 

小袖って何?

ところで「小袖」といわれても、何となくピンとこない方も多いのではないでしょうか。

最近のファッションにも流行があるように、着物の時代にもその時代によく着用されていたものがあったようです。

「小袖」は、中世から江戸時代いまでによく着用されていた着物で、

たっぷりとした生地を使いゆったりと着用できる「楽」な着物だったということです。

帯も腰で留めるというゆるさ。

あの有名な「見返り美人」が着用している着物も小袖だそうです。

 

徳川家康も小袖を愛用していたなんて粋ですね。

 

明長寺に保管されている「葵梶葉文染分辻が花染小袖」は、

残念ながら公開されることはないそうです。

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明長寺。川崎大師に行かれたら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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明長寺アクセス

神奈川県川崎市大師本町1022

 

京浜急行大師線 川崎大師下車 徒歩5

 

拝観料 無料

拝観時間などは特にお知らせされていません。

 

 

 

 

 

 

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rico

教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。

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