続100名城を巡る「滝山城」
2024.11.28
2017.09.01
豊臣秀吉の「小田原攻め」のときに、玉縄城で篭城する、勇敢な武将として名高い「北条氏勝」を説得し、開城させた住職がいました。
龍宝寺は、その住職がいたお寺です。
北条氏家は、この住職の説得で開城したことにより、徳川家康の家臣となり、下総一万石の藩主となりました。
この龍宝寺には、「玉縄ふるさと館」という、玉縄のくらしを展示する民俗資料館と国指定重要文化財を持つ資料館があります。
この玉縄ふるさと館は、国指定重要文化財である石井家住宅などがありますが、その保存は地域の方々のボランティアで行われているという、
手づくり感があふれる温かい資料館となっています。
私が行ったその日は、平日にもかかわらず多くの人が汗をぬぐいながら、
たくさんの資料を運び、移動をしていました。
この玉縄ふるさと館は、玉縄城をよみがえらせたいという地域の方々の願いがこもった資料館だそうです。
私もぜひ玉縄城が復刻されたらいいなあ・・と思いました。
戦国時代の幕開け、初めての戦国大名ともいわれている北条早雲は室町時代中期の人物です。
室町時代は1336年から1573年のことをいい、その間1493年から1573年が戦国時代と呼ばれています。
その後安土桃山時代、江戸時代と続き、日本は文明開化への移りゆくという感じですね。
鎌倉時代が終わりをむかえ、建武の新政、そして室町時代、南北朝とこのあたりの時代は、
世の中が混乱していた日本の混沌時代という感じかもしれません。
この玉縄ふるさと館は2階建てとなっています。
1階には「地域模型」や「大手門模型」、
「大手門模型」
そして「玉縄城鳥噉図(大竹氏作)」や後北条時代の出土品から、縄文時代のものまでがところ狭しと展示されています。
「玉縄城鳥噉図(大竹氏作)」
玉縄ふるさと館にある、国指定重要文化財である「石井邸」は徳川家康の時代、
江戸時代初期の玉縄の農家の住居様式が残されたもので、大変貴重な建物です。
重要文化財であるにもかかわらずこの建物では、地域のこどもや家族が楽しむことができるイベントを定期的に開催しているということです。
地域の方に愛されているお寺、そして文化財なのだと感じました。
神奈川県鎌倉市植木128
JR横須賀線・東海道線・湘南新宿ライン・京浜東北線
大船駅下車
神奈川中央交通バス 藤沢行 「植木谷戸」下車すぐ
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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