愛知の城を巡る 山中城
2024.04.20
2018.10.24
みなさん、豊⾂秀吉は名古屋⽣まれだということは、ご存知ですか?
⼤阪のイメージが強い豊⾂秀吉ですが、実は 名古屋市中村区(尾張国中村)が豊臣秀吉出生の地、その地に
「Show和の宿つちや-豊⾂の隠れ茶の間-」という、豊⾂秀吉への
愛があふれる宿があるとききました。
豊⾂秀吉好き、戦国好きなら気になって仕⽅がないですよね。
その投稿、その名も「つちコレ」の一部をご覧ください!
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豊⾂秀吉愛がダダ漏れです(笑)
どんなお宿でどんな店主なのでしょうか。
豊⾂秀吉愛を感じに宿を取材してきました!
あ、想定通りにガチでした!!と先にご報告致します。
それではどうぞ!
地下鉄東山線 本陣駅から徒歩5分。
豊臣広場の真裏に「Show和の宿つちや-豊臣の隠れ茶の間-]
がありました。
オーナーの手彫りという看板にはひょうたん模様が。
さっそく豊⾂秀吉です。
「こんにちは」出迎えてくださったのは店主の土屋造さん。
作務衣姿と、足元は豊⾂秀吉靴下で登場!SNSでの靴下茶会で使われたアレですね。
早速玄関に入ると、階段があります。
その壁面一面には豊⾂秀吉が天下統一するまでの道のりが年表形式でずらっと!
もうこの階段だけで愛が伝わりました。
「この階段は出世階段といって、秀吉さんみたいに登れば登れほど出世する縁起のいい階段なんです」
出世階段頂上の豊⾂秀吉は撮影スポットとのことで、宿泊のお客さんのほとんどがこちらで写真を撮るそうです。
撮影用の陣羽織4種類、1つだけ同じ中村区生まれの加藤清正の陣羽織も。
特におすすめの陣羽織を土屋さんに着ていただきました。
「秀吉公が愛用した「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」のレプリカとしてオーダーメイドで作ってもらいました。やはり背中の富士が特徴的ですよね」 ・・・豊⾂秀吉愛ダダ漏れです(笑)
出世階段の後ろには、織田信長のわらじを温めて取り立てられた逸話をモチーフ化したものが!
名札は藤吉郎。この時はまだ木下藤吉郎時代。このあたりの時代背景もちゃんと反映しているあたり本物の豊⾂秀吉ファンと思われます。
ぞうりには、のぶなが と書いてある細かい演出も。
土屋さんいわく「わざわざ名前なんか書かないと思いますけど、一応遊び心ということで(笑)」
部屋に行く前だけでもこんなに豊⾂秀吉グッズがありました。
すると、カウンターの後ろの扉から奥様が。
なんとこのお宿、元は2世帯住宅だったお宅を改装して土屋さんファミリーのご自宅とお宿と区切られているのです。
またここは1日1組限定なので、宿スペースにあるものは基本的に自由に利用できます。
例えば洗面所には乾燥機付きのドラム式洗濯機が、お風呂は広めの内風呂で、シャンプーは和柄がかわいいものが並んでしました。
お⾵呂には豊⾂秀吉感がないのはなぜ?って思ったら、浴槽がひょうたん型でした(笑)
また和を見て、感じて、体験できる宿というコンセプトでもあり、お風呂につかりゆったりと和を感じていただける空間を作っているのです。
だから温泉気分でお⾵呂⽤晩酌セットまで置いてあるのですね。
「いえいえ、これは歯磨き用のコップです(笑)」
こちらはクローゼット兼ドレッサーコーナー。
部屋着は作務衣とこだわりの着られるフリースはひょうたん柄が刺繍してあります!かわいいですね。
どんなお部屋なのかワクワクします。
和室のすぐ横にも洗面スペースがありました。
さっそくお部屋に案内いただきました。
お部屋はびっくりするほど広い!
豊⾂秀吉=金、派手というイメージでしたが、豊⾂秀吉っぽい金色が使われていてもシックにまとめられていて居心地のいい空間でした。
金色がアクセントのテーブルランナーが敷かれた机。
60インチのテレビはモニターとして兼用していて、会議で利用する方も多いのだとか。
和を感じるということで、懐かしい日本のおもちゃも用意されています。
真ん中の和室は布団を敷く部屋。5組布団が敷けるくらいの広さです。
そして、お部屋の窓の外は桜の木があります。
春になると公園に桜の花が一面に咲き、窓いっぱいに桜を楽しめます。
こちらは桜が満開のときの写真です。部屋からこの桜を眺める時の気分は、どんなものだろうと想像が膨らみますね。
「秀吉といえば北野天満宮での茶会と桜醍醐の花見のイメージはありませんか?
秀吉を象徴する桜は窓からだけではなく、ふすまの唐紙にも桜があしらわれていますので、お部屋内でも桜が⾒られますよ。」
ふすまにも満開の桜。
優雅な気分になれます。
しかも取手はひょうたん模様。細かいところまでこだわっていました。
その隣は茶室が。炉が切ってあり、その上に電気式の炉を置いてお茶会をすることもできるそうです。
まさにこれが「豊臣の隠れ茶の間」の由来。
豊⾂秀吉と言えば茶の湯。戦場ではなく、武器を持たない茶室は、精神鍛錬をしたり、腹を割って話せる場所として政治の密談にも使われたといいます。
武力ではなく政治力も使って天下統一を果たした豊⾂秀吉を象徴するのが、茶室なのでしょうか。
密談したいときにも使えそうです。
そもそもなぜこの宿を開業することになったのでしょう。
少し宿開業までのことをを伺いました。
オープンは2017年12月3日。元は名古屋駅のほうで3代続く「つちやホテル」を経営していましたが、新たに場所と業態を変え、1日1組の豊⾂秀吉感あふれる宿を作ったのだそう。
本当は2018年8月8日にオープンすべく行動していたのですが、行動力が勝って予定より早く完成することに。
「待ちきれずオープンしちゃったんですよ」
その時に近隣には豊臣秀吉ゆかりの神社「豊国神社」があり、生誕の碑、名古屋市の秀吉清正記念館もある。
宿泊を通して「秀吉がこのエリア出身であることを知ってほしいですし、中村区の秀吉観光も楽しんでほしい」。
その思いが詰まった宿なのです。
お客様は戦国ファンの方、外国人観光客をはじめファミリーやグループも多数利用しているとのこと。
戦国ファンの⽅は豊⾂秀吉が⼤好きで、部屋を⾒ただけでテンションがあがっていたそうです。
また、歴史好き、和を感じたい外国⼈の⽅以外では家族3世代での旅⾏で利⽤したり、女性グループ
で利⽤したり、時にはレンタルスペースとしても貸し出していて会議や撮影、懇親会などさまざまな使い⽅をされているのだとか。
特にお子様連れのファミリーには人気で、1組だけならお子様が泣いても、走り回ってもOKなのだとか。
でも、隣はご自宅では?
「うちにも小さな子供がいるので、お互いさまです。気にしないでくださいねとお伝えしています」
しかも小さな子供には必須の「畳」。転がり放題、添い寝もしやすく、安心安全にお子様と過ごせると人気です。
土屋さんにこれからやりたいことを伺うと、「中村区のまち歩きマイスターになって、宿泊しているお客様に中村歴史散歩でお客様を案内したい」とのこと。
お話を聞いていて、本当にお客さんを喜ばせたいという気持ちが伝わりました。
豊⾂秀吉と同じくサービス精神の塊なのでしょうか。宿泊料は平日は30000円、土日祝日は40000円。予約は早めが安心です。
<中村区の豊臣秀吉関連情報はこちら>
公共交通機関をご利用の場合
<地下鉄> 東山線 「本陣駅」 下車 7番出口より徒歩 5分
<車をご利用の場合>カーナビの目的地設定の際には、住所をご入力ください
名古屋市中村区道下町1丁目16-2
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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