100名城を巡る「金山城」
2024.09.28
2019.07.13
日光東照宮に行くと、数多くの史跡を間の当たりにしますね。
見どころの多さに圧倒され、最初のうちは丁寧にみていても、人の多さに圧倒されたり、歩き疲れてきたりして、眠り猫を観て終わりにしてしまったという話もよく耳にします。
けれどぜひ、眠り猫から奥の『日光東照宮 奥社』まで足を延ばしてほしいのです。
少し遠いと感じるかもしれませんが、その先には家康の御墓所、そして叶杉があります。
眠り猫の門、坂下門をくぐり進んでいくと、まず目にするのが杉林です。
その先に167段の階段が奥社まで伸びているので、長い階段ですが、ゆっくりと上って行きましょう。
階段を上りきると、重要文化財の『日光東照宮 奥社』に到着します。
奥社には徳川家康の御墓所があります。
ここには鶴と亀のほか、家康のお墓以外のものはありません。
お墓の上には御宝塔が建てられています。
この宝塔は、作られた当初は木製でした。
その後5代目将軍徳川綱吉が、金と銀そして銅を合わせた合金に変えたそうです。
御宝塔の近くに御神木である叶杉があります。
この御神木は樹齢600年だそうです。すごいですね。
この御神木には小さな祠があります。
御神木にお願い事をすると叶うことから「叶杉」と呼ばれているそうです。
そして、御神木の御霊をお分けしたお守りが「叶鈴守」です。
※この記事とあわせて、こちらの記事(日光東照宮のお守り「叶鈴守」)も読んでいただくと「叶鈴守」をおすすめする理由がわかっていただけると思います。
神様となった家康の御墓所は以外にもとてもシンプルす。
樹齢600年の御神木が発するオーラはなかなか迫力があります。
ところで、これまでにも神社などに出かけて、いろいろな「気配」を感じてきた私ですが、今回もなかなか迫力のある「気配」をいただきました。
日光は何度来ても迫力満点!
この御墓所までの道のりは、近辺の様子とは別格の雰囲気を醸し出しています。
あまり軽い気持ちで行っても歓迎してもらえないのでは?
そんな雰囲気から私は、眠り猫や奥社についてこんな推測をしてみました。
風水的家康御墓所までの道
日光東照宮をはじめ、日光の寺社は、よくわからないことが多いと感じる私。
公式のホームページにも、あまり詳しいことが書かれていません。
正確な事実が簡潔に書かれているのですが、びっくりするようなことは書かれていないのです。
知りたいことは、書籍とネット上での検索に頼るのみ。
当然ですが、さまざまな意見があり、本当のことがわかりにくいのです。
なぜ、坂下門に猫の彫り物?とか、その裏側にある雀の意味は?なんてことも公式ホームページには書かれていなのです。
知りたい!
知りたいですよね、本当の意味を。
きっと、正確な資料が残っていないのでしょうけれど。
ですので、私も私なりに考えてみることにしました。
まずは眠り猫は「世の安寧」。坂下門は「結界」です。
坂下門までの領域は「俗世」。そこにあるのは「安寧」です。
つまり世の中が穏やかで平和であることを猫が象徴していると考えます。
「牡丹の花咲く下に日の光を浴びて子猫が転た寝しているところで日光を現わす絶妙の奥義を秘めている」と記されているとおりです。
坂下門は神域の入り口。いわば結界です。
風水では、左回りからよい気が入ってくるとされています。
坂下門から御墓所までの道は東回廊なので左回り。
家康の御墓所に続く道は神に繋がる神域で、しかも龍の背のような龍脈です。
眠り猫の裏にある「雀」は古来より神聖視されてきた縁起のよい鳥。福を呼びこむ鳥です。
つまり、坂下門を境にて俗世と神域。「世の中は安寧である。神域から世の中に幸福を運ぶように守っている」さらに「世の中の安泰が神の幸せでもある」
というのが私の解釈です。
また、宝塔が八角形をしているのにも意味があると思っています。
風水では八角形は八方位を表します。
八角形は全方位から幸せを引き入れるとされ森羅万象から幸せのエネルギーを引き寄せることができるのです。
江戸の地を風水でつくったといわれる家康と天海大僧正。
天海大僧正が祀った家康ですので、当然風水の影響があったと考えても不思議はないですよね。
さて、この説はいかがでしょうか。
【日光東照宮 奥社】
栃木県日光市山内2301
拝観時間
4月1日 ~ 10月31日(8:00~17:00)
11月1日 ~ 3月31日(8:00~16:00)
拝観料
日光東照宮単独拝観券
個人(1~34名)
大人・高校生 1,300円
小・中学生 450円
詳しくはホームページにて
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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