100名城を巡る「甲府城」
2024.10.29
2026.03.05

約300万坪という広大な敷地の中にある身延山久遠寺は、日蓮宗総本山として名高いお寺です。
久遠寺は、徳川家が崇拝、外護をしたとされていますが、「日蓮宗」のお寺である久遠寺と「徳川家」の関係が、少し不思議に思ったので調べてみました。
1274年、日蓮は、当時、甲斐の国波木井(はきい)郷を治めていた南部実長(なんぶさねなが)に招かれ、身延山に入山しました。
そしてその日から約9年間、日蓮は法華経の読誦(どくじゅ)と門弟たちの教導に終始しました。
その後、自身が患っていた病気の療養と、両親の墓参りのために、常陸の国(現在の茨城県)に向かった途中、武蔵の国池上(現在の東京都大田区)で、61年の生涯を閉じたそうです。
その際、日蓮が遺言として、
「いずくにて死に候とも墓をば身延の沢にせさせ候べく候」という言葉を残したということで、日蓮は身延山に祀られることとなりました。
廟がこちらになります。

その後、身延山久遠寺は弟子や門流によって継承され、1475年に現在の地へと移転し、伽藍の整備がすすめられました。
そして徳川家の崇拝、外護を受けて栄えたことにより、1706年に皇室勅願所となりました。
仏教は、約2500年前に、仏陀が説いた教えとされ、キリスト教、イスラム教と並ぶ世界三大宗教のひとつです。
仏教には多くの宗派があり、日蓮宗もそのひとつです。
徳川家とかかわりが深いといえば、家康が菩提寺とした増上寺が思い浮かびます。

その増上寺の宗派は「浄土宗」です。
また、もうひとつの菩提寺ともいわれる寛永寺の宗派は「天台宗」。
どちらも「日蓮宗」ではありません。
それなのになぜ、徳川家が崇拝、外護をしたのでしょうか。
このことについての説明は、ホームページ等にも見当たりませんでした。
ここからは、推測になります。
まず、こちらをみてください。
水戸光圀公母堂と徳川家康の側室 養珠院の供養墓碑が並んでいます。
水戸光圀は、徳川御三家の水戸徳川家二代目に当たります。


また、家康の側室であった養珠院は、お万の方と呼ばれ、徳川御三家のうち紀伊徳川家の藩祖である徳川頼宣と水戸徳川家の藩祖徳川頼房の生母であり、水戸光圀の祖母にも当たります。
ちなみに、水戸徳川家とは、徳川御三家のひとつで徳川将軍家に次ぐ家格をもっています。
このお万が、日蓮宗を篤く信仰していました。
お万の方の日蓮宗に対する熱い信仰
このことが、日蓮宗と家康、徳川家との縁、久遠寺に関係していると考えることができそうです。
菩提寺とした宗派と違っていても信仰心の篤い家康は、側室が信仰する宗派をも外護したのかもしれません。
身延山久遠寺は、自然が豊かで広々として敷地にあります。
身延山全域には、本殿からロープウェイで10分ほど登ると奥之院、思親閣を参拝できます。
また、徒歩で5時間もかかりますが、七面山奥の院に足を運ぶこともできます。
一日では、すべてを周ることは難しいと思いますが、荘厳な自然と建築物の数々。
きっと豊かな気持ちになるのではないかと思います。
こちらは彫刻がみごとな祖師堂です。

【日蓮宗総本山 身延山久遠寺 アクセス】
山梨県南巨摩郡身延町身延3567
拝観料 無料
東京方面より
(1)新宿-(JR中央本線特急/約1時間40分)-甲府-(JR身延線特急/約1時間)-身延駅
(2)東京-(JR東海道新幹線/約1時間5分)-新富士-(バス・タクシー/約10分)-富士-(JR身延線特急/約1時間)-身延駅
※新富士-富士駅間は、バス・タクシー等をご利用下さい。
(3)東京-(JR東海道新幹線/ひかり:約1時間・こだま:約1時間20分)-静岡-(JR身延線直通特急/約1時間20分)-身延駅
大阪方面より
(1)新大阪-(JR東海道新幹線/約2時間30分)-静岡-(JR身延線直通特急/約1時間20分)-身延駅
(2)新大阪-(JR東海道新幹線/ひかり:約1時間50分・こだま:約2時間30分)-静岡-(JR身延線直通特急/約1時間20分)-身延駅

rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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