武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2019年12月13日記事のため内容が古い可能性があります。

城を巡る 現存天守の巻:犬山城(後編)

2019.12.13

現存天守とは

修復・改築・元の素材を用いての再建などを経て、
江戸時代からその姿を残している天守のこと。
日本全国で、該当するのは12城のみ。

三英傑ゆかりの名城「犬山城」

別名:白帝城。愛知県犬山市にある、国宝の複合式望楼型平山城。
1537年に織田信長の叔父、信康により築城されたと言われている。
1617年から成瀬氏が城主となり天守を増築・改修し、現在の姿となる。

天守入口から一階へ

いよいよ天守内へ。こちらの写真は、今年12月の初めに行ったときのものです。
天守の耐震工事は、2019年末まで行われる予定とのこと。

靴を脱ぎ、穴倉から階段を登って一階へ登ってゆきましょう。

天守一階

階段を登り右側を見れば、附櫓の内部。有事における攻守の要部分です。
2枚目は附櫓からの眺め。足場がかかり、普段とは違うレアなお姿。

左方向、順路に沿って内部をぐるっと。天守内部の補修作業も見られます。

1枚目が天守北側にある石落としの間、2枚目が上段の間です。

天守二階

ここから二階。武者走りの窓部分を、職人さんが塗り直していました。

こちらは西側の眺め。木曽川とライン大橋が見られます。
屋根の中央に見えるものは、亀甲の上に桃をのせた「魔除け」と言われています。

中央には、天井が高く開放的な武具の間。読んで字の如く、武器を置いていた場所。

犬山城の特徴の一つ、三階へ続く長い階段。補修して登りやすくなった気がします。

天守三階

頭をぶつけそうになる階段を登りきれば、天井の低い三階へ。

この階の見どころ、唐破風の間。写真は、本丸のある西側のものです。

天守最上階

天守内部からと、回廊から眺める本丸。何度来ても、この回廊は怖い…

天気が良ければ、岐阜城(1枚目)や小牧山城(2枚目)などが肉眼でもわかります。

離れて見る犬山城

こちらは、犬山観光ホテルがあった場所付近から見上げたもの。

もっと離れて、東にある成田山名古屋別院大聖寺から望む犬山城。

専修院

愛知県丹羽郡扶桑町にある専修院。
こちらの東門は、犬山城二の丸矢来門が移築されたものです。


徳林寺

こちらは、愛知県丹羽郡大口町にある徳林寺。
山門が犬山城第一黒門の移築であり、中門も古い建築物として残っております。


耐震工事中の犬山城も新鮮でした。工事終了後のお姿にも期待しましょう。
次回は「現存天守の巻」最終回、個人的に好きな写真でまとめたいと思います!

 

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犬山城へのアクセス

電車で行く:名鉄「犬山駅」より北西へ徒歩約15分。
車 で行く:名古屋高速「小牧北IC」より北方向へ約30分。

地域カテゴリ

新井 良典

愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。

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