続100名城を巡る 「赤木城」
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2024.04.08
知恩院は、約7万坪にもおよぶ広大な敷地に、障壁画等の重要文化財や数々の文化財建築物が見どころ。
京都に訪れたら、必ずと言っていいほど訪れたい寺院のひとつにあげられますね。
知恩院にいらしたら、徳川家康嫡男信康のことも少しだけ思い出してみてはいかがでしょうか。
内部は非公開とされている三門。
一般的には「山門」といわれますが、知恩院では「三門」とされています。
その理由は、知恩院の三門は、悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす門「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」という三解脱門を意味していること。
とても重要な意味を持つ門だということがわかります。
この造りは、入母屋造本瓦葺(いりもやづくりほんがわらぶき)で、高さ24メートル、横幅50メートルといった壮大なスケール。規模は、日本最大級の木造の門といわれています。
この三門は、1921年に徳川二代将軍徳川秀忠の命を受け建立されました。
徳川秀忠といえば、徳川家康の最愛の妻であったといわれるお愛の方、西郷局の子です。
徳川家康の最も苦しい時期を支えた側室でもあります。
そして徳川家康の正室には、築山殿がおりました。
徳川家康と築山殿には嫡男信康がいたのですが、悲しい最期となってしまいました。
築山殿のとの子である徳川信康、そして西郷局との子である徳川秀忠。
じつは信康が亡くなったその年を同じくして、徳川秀忠が誕生していました。なんとも運命的な感じです。
〈徳川秀忠について〉
ここが徳川二代目将軍 徳川秀忠の生誕地!?徳川秀忠公誕生の井戸
知恩院は浄土宗の寺院ですが、浄土宗の教えはというと、法然が唱えた、善人、悪人、老若男女、貧富などの区別なく救われるとされる専修念仏の道。「南無阿弥陀仏」を唱えることが基本となっています。
徳川家康はこの浄土宗を信仰していました。
知恩院の本尊は法然上人像と阿弥陀如来像ですが、徳川家康の命で生害した徳川信康の廟にもまた、阿弥陀如来像があります。設置したのは徳川家康でした。
徳川家康が知恩院の造営に力を注いだ背景には、徳川家が浄土宗を信仰していたことが大きな理由のひとつといわれていますね。
大切に信仰していた「阿弥陀如来」。徳川家康がもしも徳川信康を恨んでいたり、憎んでいたとしたら、徳川信康の廟とともに「阿弥陀如来像」を置くでしょうか。
私は、徳川家康が信康を悪く思っていたようには思えないのです。
徳川家康や徳川秀忠の手掛けた知恩院。徳川信康のことも重ねてみるとまた、違った想いが沸き起こるかもしれません。
住所:〒605-8686 京都市東山区林下町400
【アクセス】
・京都駅より 市バス206系統 知恩院前下車
・京都駅より 地下鉄烏丸線 烏丸御池駅
乗り換え
地下鉄東西線 東山駅下車8分
【参拝時間】
午前6時20分から午後4時
(時期によって異なります。閉門時間は通年午後4時)
※各所受付は午前9時~
庭園拝観料(友禅苑、方丈庭園、共通券の順で記載)
大人(高校生以上) 300円 400円 500円
小人(小中学生) 150円 200円 250円
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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