100名城を巡る 高取城
2024.03.31
2016.05.17
日本三大山城のひとつ。岩村城が標高随一なら、高取城は比高随一。別名:芙蓉城。
山城にも関わらず22もの櫓を備えていた威容や、そびえ立つ白い天守・櫓・土塀の美しさから、
「巽高取 雪かと見れば 雪でござらぬ 土佐の城」とうたわれた。
二の門跡。ここより城内主要部で、本丸まではここから高低差約110m、距離872mあるそうです。
二の門跡の左側にある水堀。山城にあるのは珍しく、石垣とあいまって神秘的でした。
矢場門跡から松の門跡へ。松の門跡までの左右には侍屋敷跡があり、砦の役割を担っていました。
さらに進み、宇陀門跡を抜け千早門跡へ。この先は大手門という重要地です。
大手門跡手前を右に曲がると、壺坂口郭へ。中門跡から振り返ればこのこの二の丸下段石垣が!
そして、いよいよ大手門跡。左上には保存食として竹の子を保存していた竹櫓があったそうな。
二の丸下段から上段に行く間に待ち受けるのが十三間多門跡。大手門跡の次に立ちはだかります。
十三間多門跡をくぐり左へ半旋回し進むと、お次は十五間多門跡。これが本丸へ続く唯一の道。
打込み接ぎと算木積みにより積み上げられた、急勾配の石垣がド迫力!
手前上方から大天守、小天守の跡があり、その間を二重の多門櫓で結ばれていました。
右奥に具足櫓跡、左後方に鉛櫓跡。右→右→左と続くカーブで減速したところを狙い撃ち。
この天守曲輪には5つの櫓跡があり、この本丸だけでも堅固な守りになってました。
鉛櫓があったとされるあたりから、虎口のある北側。入り口付近とあって入り組んでます。
小天守跡付近から南側の石垣。北側と対照的に緩やかな曲線を描く石垣が美しい。
天守曲輪の未申櫓跡あたりから新櫓跡・太鼓櫓跡と、十五間多門跡の石垣を堪能。
素晴らしい石垣に魅了されました。曇天でブレた写真が多かったのが心残りです。
※在りし日の高取城がCG再現されていますので、こちらも是非ご参照ください。
「高取城CG再現プロジェクト」
http://www.nara-su.ac.jp/archives/takatori/
☆ 最寄駅からバスを利用して行く
壺阪山駅から、奈良交通バスで壺阪寺まで約11分→徒歩約1時間
☆ 車で行く
七ツ井戸方面から
①壷阪寺駐車場:壺阪山駅から車で約10分。
※駐車スペースが広く、ここまで道も広い。有料。
②七ツ井戸手前駐車スペース:壺阪山駅から車で約15分。
※駐車スペースが少なく、道も細いですが最短ルート。無料。
武家屋敷・黒門跡方面から
高取町観光案内所「夢創館」駐車場:壺阪山駅から車で約5分。
※百名城スタンプ設置場所です。ここから徒歩約60分。
地域カテゴリ
新井 良典
愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。
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