100名城を巡る「金山城」
2024.09.28
2017.03.10
修学旅行は日光?
小学生時代に東京・神奈川にお住まいだった方なら
東京、神奈川の子どもたちが、日本の歴史を学び始めるには、
日光東照宮は、まさにぴったりの魅力的文化財です。
そして何よりも江戸東京が現在のように発展した
礎を築いた徳川家康についても学ぶきっかけになります。
そんな日光東照宮で有名なものといえば「三猿」「ねむり猫」「鳴竜」などでしょうか。
この「三猿」。
実際にご覧になった方はお分かりになると思いますが、3匹だけではないですよね。
もっとたくさんいます。
なぜ「三猿」だけが有名なのか不思議ですよね。
「三猿」の彫刻があるのは神様に使える馬「神馬(しんめ)」がいる神厩舎です。
この神厩舎の上部に8面に分かれて猿の彫刻があるのです。
そして、この面は一連のお話になっており、それは人の人生を表しているのだとか。
そのお話しの始まりは、どうやらメスの猿のようです。
最初の場面は「母親にそっと抱き寄せられている子猿」。
(母猿かどうかは個人的な想像です。)
子猿は母猿の顔を見上げ、母猿は遠くを眺めています。
「子どもがひとりになっても安全かしら。私の手から離れても大丈夫かしら。」
そんな感じでしょうか。
そして「三猿」
次の場面では子猿が3匹。私は3匹の子猿とみるのではなく、こんな風に見てみました。
「お母さんが言っていた。余計なことは聞かなくていいよって。」
「お母さんが言っていた。余計なことはお話ししてはだめよって。」
「お母さんが言っていた。余計なものは見なくていいよって。」
この二面目が「三猿」の場面です。
そして次は、座って遠くを眺める猿。もうすぐ独り立ちです。
次は空を見上げる猿。そこには青い雲の彫刻があります。
故事成語にある「青雲之志」、立派になろうとする想いです。
けれど、次の場面では、下を向いて1匹の猿が落ち込んでいます。
その猿に寄り添う猿や落ち込んだ猿を守ろうとしている猿がいるのは、
励まし助け合う仲間の大切さを教えているそうです。
もしかすると「そういう人になりなさい。」という意味も含まれているかも・・
とは考えすぎでしょうか。
そして、次の2匹の猿がいる場面では、1匹の猿が何やら思案中。
その横には無邪気に遊んでいるような猿がいます。恋の季節の2匹です。
その後結婚した2匹の猿は大きな波の上に乗り、また波を押さえています。
人生(猿生?)の荒波を乗り越えているのですね。
最後の場面では大きなおなかの猿が前を向いて歩いています。
自分が生まれた時のように、また次の世代が始まります。
日光の東照宮には、全部で5173の彫刻があります。
そのひとつひとつに、教えがあるとしたらどれだけの時間があれば学びきれるのでしょうね。
栃木県日光市内山2301
東武鉄道特急けごん 浅草~東武日光
JR特急日光 新宿~東武日光
JR日光線 宇都宮~日光
駐車場 1日 普通車600円 バイク400円 年中無休
【参拝時間】4月1日~10月31日 8:00~17:00(無休)
11月1日~3月31日8:00~16:00
※受け付けは閉館の30分前
【参拝料】 大人・高校生 1,300円
小・中学生 450円
その他セット料金や団体割引料金などがあります。
日光東照宮宝物殿
【参拝時間】4月1日~10月31日 8:00~17:00(無休)
11月1日~3月31日8:00~16:00
※受け付けは閉館の30分前
【参拝料】 大人・高校生 1,000円
小・中学生 400円
日光東照宮美術館
【参拝時間】4月1日~10月31日 8:00~17:00(無休)
11月1日~3月31日8:00~16:00
※受け付けは閉館の30分前
【参拝料】 大人・高校生 800円
小・中学生 600円
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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