武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2019年7月23日記事のため内容が古い可能性があります。

母の長寿を祝った豊臣秀吉建立の「寿塔覆堂」が横浜にもあった

2019.07.23

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横浜には、「三溪園」というとても広大で素敵な日本庭園があります。
四季折々に咲く花々や木々も素晴らしいのですが、ぜひ観ていただきたい文化財建築物がありますのでご紹介しますね。

 

三渓園にある豊臣秀吉の「寿塔覆堂」

1591年。豊臣秀吉は京都の天瑞寺に大政所である母の病気平癒と長寿をお祝いして寿塔覆堂を建立しましたが、1874年の明治維新後の混乱の中、天瑞寺は廃寺となってしまいました。

1905年、原富太郎という人物は、この寿塔覆堂を横浜市にある三渓園に移築しました。

寿塔覆堂は、秀吉が建てたものと確認できる数少ないもので、とても貴重な建築物です。

そんな寿塔覆堂を、なぜ秀吉と縁のなさそうな横浜の地に移築したのでしょうか。

それを紐解くために、横浜では誰もが知る「原富太郎」を簡単にご紹介しますね。

江戸時代の横浜
家康が開府した江戸幕府の力で、安定した社会が続いた江戸時代。

江戸時代横浜は、幕府や旗本領として、200以上の村が存在していたといわれています。

また東海道の宿場として、1601年に神奈川宿と保土ヶ谷宿、そして1604年に戸塚宿ができたことで、その周辺を中心に文化や経済が豊かになっていきました。

江戸時代の横浜は、おそらく今でいう「郊外」のような感じで、家康が鷹狩りの際の宿にした城があったり、宿場町もあったりしたため、意外にも江戸時代を知る歴史的遺構が残っていますが、さすがに豊臣秀吉とのご縁はなかなかみつかりません。

江戸時代は、江戸から少し離れたのどかな村というイメージの横浜ですが、今でもそんな雰囲気が残っていて、横浜駅周辺やみなとみらいから少し離れると、牧場があったり、畑があったりと江戸時代とあまり変わりがない感じです。

三渓園も、そんな横浜らしい一角、中区三之谷という場所にあります。

国の名勝に指定されている三渓園
三渓園は、明治時代の末期から大正時代に製糸・生糸貿易で財産を築いた実業家である原富太郎がつくった日本庭園です。
原富太郎は、本名よりも「原三渓」という名の方が知られています。

この「三渓」は、横浜市中区本牧三之谷の地にあった別荘を本宅にする際に手掛けた造園に、地名である「三之谷」から「三渓園」という名をつけたのはないかといわれています。

バスツアーなどにも組まれて、海外の観光客の方もよくお見えになります。

私が訪れた日にも、2台の観光バスから降りて来られたのは全員海外の方でした。

原富太郎の経歴もスゴイ

原富太郎は大変聡明で、現在の早稲田大学で政治・法律を学び、大学生の頃から跡見学校の助教師として教鞭をとっていたそうです。

のちに教え子だった原善三郎の孫娘と結婚をして婿養子となり、原の姓を名乗りました。

そして祖父の後を継いで製糸・生糸貿易で財を築きました。

 

寿塔覆堂は落ち着いた装飾

 

派手好きといわれる秀吉ですが、意外にも寿塔覆堂は、落ち着いた装飾になっています。

上半身が人で、下半身が鳥の想像上の人物である迦陵頻迦(かりょうびんが)という生き物がとても素晴らしく施されています。

この迦陵頻迦(かりょうびんが)は、サンスクリット語でkalavinka(カラヴィンカ)といい、極楽浄土に住むといわれる共命鳥だそうです。

蓮の花もステキですね。

寿塔とは、長寿を祝って生存中に建てるお墓のことだそうですよ。

寿塔は現在、京都大徳寺内の龍翔寺にもあるということです。

 

【三渓園アクセス】

横浜市中区本牧三之谷58番1号

JR東海道線・京浜東北線・根岸線・横須賀線・湘南新宿ライン・横浜線

横浜駅下車 東口2番バス乗り場 市営バス8、148系統 三渓園入口下車徒歩5分

桜木町駅下車 2番バス乗り場 市営バス8、148系統 三渓園入口下車徒歩5分

根岸駅下車 1番バス乗り場 市営バス58、99、101系統 本牧下車徒歩10分

【開園時間】

9:00~17:00まで

【入園料】

おとな(高校生以上)700円

こども(小・中学生)200円

65歳以上の市内在住者 200円

 

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noriko

はじめまして。徳川秀忠とお江夫妻のファンnorikoです。 ライティングの仕事をさせていただいています。 読んでくださった方が、当時に想いを馳せることができるような、そんなコラムを書いていきたいと思っています。

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