100名城を巡る「金山城」
2024.09.28
2016.10.08
東京都港区芝公園、東京タワーのすぐそばにある浄土宗大本山「増上寺」。
道路を挟んで正面にあるのは東京都港区役所。増上寺は都会の真ん中に威風堂々と清々しく佇んでいます。
増上寺は、1393年(明徳4年)、酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人により、当初は江戸貝塚に創建されました。
その後、徳川家康の入府で江戸城を拡張することに伴い、1598年(慶長3年)この場所に移転しました。
大都会にあってこの広さ! と驚くほど広大な敷地。
最初に迎えてくれるのは、三解脱門というりっぱな門です。
始めてこの門を目にしたら、きっとその威風堂々とした佇まいに驚かれることでしょう。
この三解脱門は、江戸初期に建てられたまま、今まで残っており、国の重要文化財にも指定されています。
さっそく、門をくぐって参拝させていただこう!
この門をくぐって、増上寺を参拝させていただくわけですが、門の天井が広いのです。
よくみると、この門。普通の門とは少し違います。
門が立体的過ぎる!
実はこの門にはある秘密が隠されています。
この門は一般的な柱だけで作られたものではありません。
三戸二重門、入母屋造、主漆塗建築。門といっても立派な建物です。
なんと、二階内部には、非公開の釈迦三尊像と十六羅鑑像が安置されているのだそうです。
この門は、人間の三つの煩悩である「むさぼり・いかり・おろかさ」を解脱する門、三解脱門といわれています。
この門をくぐれば、私の心の中にある煩悩が払い落とされ、清らかな心になるのかしら?
・・と思いましたが、それは少し違うかもしれません。
この門の前に立ち止まることによって、自分の煩悩に気づき、自身を戒めなさいと諭されているのですね。よくない心は神頼みでは解決しません。
それこそが、まさに「おろかさ」。未熟者の私です。
本殿よりもすごいパワーかも?
気持ちを一新して門をくぐると正面に大殿がみえます。
水盤舎で清めた後、大殿のご本尊阿弥陀如来を参拝。
安国殿には、徳川家康が深く尊崇した黒本尊が安置されています。黒本尊によるご加護で度重なる災難を除け、戦の勝利を得たという霊験あらたかな阿弥陀如来像が安置されています。
黒本尊は徳川家康の最大のライバル、真田信繁との戦い前も祈願したのかもしれません。
この阿弥陀如来像は、今も勝運や厄除けの仏様として、多くの人々の尊崇を集めています。
東京都港区芝公園 4-7-35
電車をご利用の御場合
JR線 東京モノレール 浜松町から徒歩5分
都営地下鉄三田線 御成門駅から徒歩3分 芝公園駅から徒歩3分
都営地下鉄浅草線・大江戸線 大門から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 赤羽駅から徒歩5分
東京メトロ日比谷線 神谷町駅から徒歩10分
お車をご利用の場合
東京駅から約15分
東京シティエアターミナル 箱崎から首都高速芝公園ランプ経由15分
羽田空港から首都高速芝公園ランプ経由20分
拝観料 無料
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
関東地方の記事
徳川家康の記事
バックナンバー記事
この記事へのコメントや情報提供をお待ちしています