江戸の警備組織 「江戸町奉行所」は東京の有楽町にあった!
2024.01.23
2016.09.23
どこで買う? 江戸城のお土産
東京、神奈川など関東近郊に住んでいると「いつでも行けるところ」というイメージがあるせいか、
江戸城(皇居)のお土産を買う方は少ないかもしれません。
実は私もその一人です。
観光で東京に来られた方も、皇居でお土産を買おう!
とは思わないのではないでしょうか。
そうですよね、東京にはショップも多くありますし、
お土産購入にはもってこいの魅力的な駅ナカショップがありますから。
こちらで購入すればいいですよね。
あの超有名なバナナのスイーツも、東京○○という名のついたたくさんの素敵なお土産たちも、
どれも東京駅の駅ナカで購入できます。
けれど皆さん。
皇居、江戸城の売店を侮るなかれ。
売店で販売しているお土産は、定番の絵ハガキだけではありません。
書店では見つけにくい江戸城ガイドブックやDVDはもちろん、
皇室御用達菊の御紋入りの商品や東京老舗の銘菓まで販売しているのです。
今回ご紹介したいお土産はこちら。
「江戸(嘉永)時代 大名紋章城郭厨」。こちらがその中身です。
私たちは普段、「江戸時代」とひとくくりにいうことが多いのですが、
江戸時代には実に35もの年号がありました。
あまり気にかけていなかったので数えてみてびっくりです。
江戸時代の始まりは年号でいえば元和(げんな)から慶応(けいおう)まで。
この「大名紋章城郭図」は、この中の嘉永(1848年~1854年)の時のものを記してあります。
嘉永って短いですね。わずか6年間です。その前の弘化はもっと短く4年間です。
なぜこのように短いかというと、これは江戸時代に限ったことではなく、
明治時代前の日本では、朝廷での動きが最重要だったので、
それに合わせて年号が変わっていたため、朝廷で何かあると年号が変わっていきました。
けれど、江戸時代になると朝廷のことだけではなく、
自然災害や大きな出来事にも目を向けるようになり、
大火事や大地震などが起きたときなどは、年号を変えるようになったそうです。
そのため、結果的に35個の年号。
確かに、平和といわれている江戸時代には、さまざまな自然災害もありました。
これは私の推測ですが、自然災害も年号を変える理由にしたのは、
徳川家康が風水を重視していたということに起因しているのではないかと思っています。
縁起、開運を担ぐためにも「年号を改め新しい風を吹かせる」的な目的があったのではないかと、
その習慣がずっと続いていったのかなと思いました。
ちなみに、明治以降は「一世一元制」となり、ひとりの天皇にひとつの年号になりました。
なので、今は「平成」ということになりますね。
この図には「古天守閣現存の城」12城、
「古建造物現存の城」21城、
「江戸時代名城石高武艦」そして五街道の宿駅と里程が記されています。
地図は三河、遠江、駿河、相模、武蔵と国界がわかり主要道中と宿場も記されています。
お城は、旧天守閣なのか、復興天守閣なのか、天守閣跡なのかも一目でわかるようになっています。
その他、陣屋跡や関所、番所なども小さく記してあるのです。
一枚の紙にこんなにたくさんのことを網羅してあるなんてすごすぎると思いませんか?
しかも折りたたむとA4サイズ以下でコンパクトです。
お値段はワンコインの500円。
さすが、皇居のお土産だと思わずにはいられません。
このおすすめのお土産は、売店のレジ脇にそっと置かれていますので目立ちません。
ご購入の際には、売店の方にお声かけすると出していただけますよ。
皇居 東御苑 東京都千代田区千代田1-1
【アクセス】東京メトロ丸ノ内線 大手門駅
【営業時間】9:00~15:30 延長する場合もあり
【開苑時間】原則として月曜日と金曜日以外の各日
【入場料】無料
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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