続100名城を巡る「滝山城」
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東京都有楽町といえば新橋、丸の内と並ぶビジネスマンの聖地です。
この有楽町駅周辺に江戸時代「町奉行所」があったということはご存知でしょうか。
駅前にはしっかりと「南町奉行所跡」と書いてあります。
そして、当時使われていた石がそのままベンチとして利用されているのですよ。
埋蔵されていた文化財
そして駅前には「有楽町イトシア」があります。
「有楽町イトシア」とは2007年に開業された複合商業施設です。
この施設が建築する前に埋蔵文化財の調査が行われました。
その際に南町奉行所の遺物や遺構が発見されたそうなのです。
現在の「有楽町イトシア」がある場所がちょうど南町奉行所があった場所にあたります。
約2620坪もの敷地をもつ奉行所とはいったいどんな役目を担っていたのでしょうか。
「江戸城ガイド」でもご紹介しましたが、皇居(江戸城)に行くと、本丸大手門前に同心番所があります。
同心番所とは江戸城を警備する「同心」が詰めている場所なのですが、この「同心」というのは、
江戸町奉行に勤める役人のことを言いまして、町方役人という警察官のような存在です。
この町方役人には「同心」と「与力」という立場があります。
「与力」は同心の指揮をとる同心の上役にあたります。
「同心」は江戸城の警備担当の時は「同心番所」に詰めていたというわけですが、それ以外では町の見回り警備なども行っていました。
わかりやすく言うと、テレビの人気ドラマ「必殺仕事人」での中村主水さんが江戸町奉行の「同心」。
ちなみに主水さんが雇って調査させたりしていたのが岡っ引きと呼ばれる人たちです。
違う番組ですが「銭形平次」(古い!)さんは岡っ引きですね。
この岡っ引きは役人ではなく、民間の調査官というか、私設探偵?みたいな感じです。
あの中村主水さんの職場が南町奉行所というと何となく親近感が湧きませんか?
ところで、「徳川家康」は、大名を統治するためにさまざまな政策を立て実行していきました。この江戸警備制度は、「徳川家康」の時代から築き上げ、2代将軍「徳川秀忠」、そして3代将軍「徳川家光」の時代にほぼ確立したのです。
この幕府体制が、江戸が長く安泰であったもとになっていたのです。
そうそう。
「有楽町イトシア」を建築する前の調査では「徳川埋蔵金」は発掘されなかったようですよ。
当時、江戸では火事が多かったので、大切なものは地下に保管していたとか。
金貨は「大切」なものではなかったのでしょうか。
それとも何か他の理由が? ちょっとだけミステリーです。
有楽町駅にはJR京浜東北線・山手線をご利用ください。
rico
教育系ライターricoです。 公立小学校の教員をしていました。戦国時代の強い姫たちが好きです。特に江のファン。読んでくださる方の心にイメージが広がるような文章を紡いでいきたいと思っています。
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