松井宗信が陣を張った高根山(有松神社)と井伊直虎の父が陣を張った巻山(桶狭間の戦い)
2017.10.16
桶狭間の戦いの史跡巡りで古戦場公園周辺から、徒歩10分ほど離れた場所にあるのが高根山と巻山です。
高根山は現在の有松神社でかなり坂の上の方にあります。
巻山は井伊直虎のお父さん、直盛が陣を張った場所です。
登っていくと随分と高い山だったんだなということが感じられました。
古戦場公園から徒歩圏内、さらには有松駅まで徒歩10分。
私は有松駅から市バスで「桶狭間寺前」まで行き、古戦場公園周辺の史跡を回ってから、有松神社を経由して有松駅まで歩きました。
大河ドラマ「おんな城主直虎」で知られる井伊直盛
井伊直盛が桶狭間の戦いで陣を張ったのは、巻山と言われています。
井伊直盛は「おんな城主直虎」で杉本哲太さんが演じていましたが、桶狭間の戦いに出陣し戦死してしまうという運命を辿ります。
実際に陣を張ったのは、巻山という場所だと言われています。
桶狭間の南北に連なる丘陵で、高根山、幕山、巻山と並んでいて、高根山の標高は54メートルと高い位置にあります。
今川軍の鳴海城、そしてその付城で織田軍が陣を張る善照寺砦、中島砦がよく見える位置で、監視するにはいい場所でした。
桶狭間の戦いで高根山に陣を構えたのは、悲劇の武将・松井宗信
実際に高根山に陣を構えたのは、悲劇の武将・松井宗信で、井伊直盛は巻山を担当。
桶狭間の西側を守っていたのでしょうか。
高根山は現在の有松神社がある場所です。
ここに行くには、かなり急な坂を登っていく必要があり、道中で十分標高の高さが実感できるロケーションです。
標高の高さを坂道で実感できる高根山
有松中学校のほうからの坂道。
中腹でも桶狭間の様子が一望できますね。
こちらは神社のもう一つの入り口が続く坂道。
有松神社に入ります。
小さな境内があり、
その横に忠魂碑が。
これは日清、日露戦争などの戦死者を弔う忠魂碑です。
桶狭間の史跡であることは脇にある看板で説明されています。
この手書きの進軍図はわかりやすいなと思いました。
有松神社へ行く途中に、「幕山北公園」というものがありました。
誰が布陣していたのかはわかりませんが登ってみました。
こちらも高い場所にあるということがわかります。
井伊直盛が陣を張ったと言われる巻山ですが、こちらのブログによると、もう少し古戦場公園よりの田んぼの中に看板があったようです。
今回は見つけられませんでした。
こんな高い山に布陣していても、中島砦から織田軍が桶狭間山に一斉に攻め、残った佐々成政の兄たちの隊により高根山周辺の今川軍が攻められるという憂き目にあったわけです。
戦況が変わると、山の上ではなかなか逃げられないので松井宗信が率いる約1500の兵は覚悟をしたのかもしれません。
坂を登りながらあれこれ今川軍の気持ちで有松神社まで行ってみると、「桶狭間の戦い」の今川軍の動きを体感できると思います。
高根山(有松神社)へのアクセス
住所:愛知県名古屋市緑区有松町大字桶狭間高根
<地下鉄>
名鉄名古屋本線有松駅 徒歩10分
<サイト>
http://okehazama.net/modules/sisekimeguri/content0001.html
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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