武将愛 SAMURAI HEART

この記事は2021年4月17日記事のため内容が古い可能性があります。

城を巡る 復元天守の巻:新発田城

2021.04.17

復元天守とは

資料や図面などに基づき、築城当時の姿を忠実に再現したもの。
内部は鉄筋コンクリート造などで、見た目のみ再現した外観復元天守、
内部も外部も再現した木造復元天守の2つに分類される。

戦国自衛隊の城とも呼ばれる「新発田城」

別名:菖蒲(あやめ)城・舟形城。新潟県新発田市にある城。
新発田藩初代藩主・溝口秀勝が築城、完成は三代宣直のとき。
2004年に三階櫓(実質的な天守)と辰巳櫓が木造復元された。

三階櫓

駐車場から二の丸へ移動し、その先に見えてるのがいきなりメインの三階櫓。
陸上自衛隊の敷地内にあるため中には入れず、外からじっくり堪能します。

この三階櫓最大の特徴である、丁字型の屋根の上にいる三匹の鯱。
なぜ三匹か!?ということについては、未だに謎が多いとのことです。

旧二の丸隅櫓

三階櫓から伸びる見事な石垣の先には、現存建築物である旧二の丸隅櫓が。
二の丸北部から、かつては鉄砲櫓があったこの場所へ移築しました。

土橋門跡

往時に土橋門があったのがこの場所。両側の土塁も貴重な遺構です。

表門

土橋門跡を通過すると、本丸への入口にあたる表門がお目見え。
旧二の丸隅櫓と同じく、こちらの表門も現存建築物です。

本丸に入る前に、さらに直進し辰巳櫓を先に見ていきましょう。
このアングルからは、辰巳櫓・表門・旧二の丸隅櫓が一望できます。

本丸

本丸に足を踏み入れると、まずは溝口秀勝像がお出迎え。
尾張出身の名将が各地で像になっているのを見ると、嬉しいものですね。

見学できるスペースが限られている本丸は、東西に長く伸びております。

表門と旧二の丸隅櫓の内部

お次は像の視線の先にある階段を登り、先程通過した表門の内部へ。

こちらは、旧二の丸隅櫓内部。表門同様、歴史ある木の良さを堪能できます。
一階から二階へ続く角度の緩やかな階段や、二階天井の見事な梁が印象的。

辰巳櫓

続いて、辰巳櫓へ。入口付近から三階櫓方面と自衛隊駐屯地が見られます。

内部は木造復元されており、こちらの階段は結構急です。

堀部安兵衛像

表門の正面あたりにある、「忠臣蔵」で有名な堀部安兵衛像。
新発田藩で生まれ、浪人生活を経て赤穂藩に仕えたそうな。

木造復元された三階櫓、将来自由に入れるようになる日が来るのでしょうか。
次回は木造復元の話も出ているらしい、毛利氏ゆかりのあのお城へ。

 

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新発田城へのアクセス

電車で行く:JR「新発田駅」より北西へ徒歩約20分。
車 で行く:日本海東北自動車道「聖籠新発田IC」より東方面へ約10分。

地域カテゴリ

新井 良典

愛知県出身、三重県在住の社会保険労務士。一番好きな武将は大谷吉継公。現代にも活かせる人財づくりを戦国武将から学ぶ「いい武将研究会」を主催し、城や戦国武将に関する執筆や講演活動も行っている。

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