どこにいた家康 Vol.43 佐和山城
2023.11.10
2016.08.10
11月30日まで開催中の「MEET三成展」の会場にもなっている、石田会館。
石田会館は、石田三成の生まれた屋敷跡に建てられた資料館です。
石田三成ファンにとっては聖地のような存在で、近隣には石田神社もあり、石田三成度の高さで有名なスポット。
町の公民館としても使われているので、あまり資料館らしくない「石田会館」。
表には石田三成の銅像があります。
石田三成の歴史についての看板や
小字名は「治部」と称し俗称「ごいで」と言われたという碑的なもの。
『関原読軍記』の碑があります。
西郷隆盛と書かれているのは、西郷隆盛がこの『関原読軍記』を読んで、石田三成は全くの悪人ではなく本物の侍だと称したというエピソードから。
石田三成が褒められたものはこうして石碑化されていきます。
無料で中に入れますが、目玉は京都の大徳寺三玄院で発掘された三成の頭蓋骨の写真が展示されていること。
撮影はNGなのでアップはできませんが、なかなかの衝撃。
そんな石田会館は狭いながらも、石田三成愛がものすごいことが特徴です。
主だって歴史的価値の高いのはありませんが、三成ヒストリー、三成関係の資料や歌などありとあらゆるものを展示しています。
特にヒストリーは町民の手作りであるところにホッコリします。
石田会館から徒歩5分のところにある石田神社にもぜひ寄ってみてください。
関ヶ原の戦いの後、徳川方の追求を逃れるために、石田家と関係のあるお墓をわざと壊して地中に埋めたという場所があります。
この辺りで墓石などが出土されたという場所を示すものや
三成の辞世の句の石碑もあります。
石田会館や周辺のボランティアガイドさんはみんな石田三成が大好きな感じが伝わりました。
勝てば官軍負ければ賊軍ではありますが、本当の石田三成はとてもいい武将だったと語っておられました。
その結果、こうした手作りの石田会館や石田神社の整備などにも力をいれて、いい武将であったことを知ってもらおうとしている感じが伝わりました。
個人的にはゲームや小説の影響で石田三成は大人気なので、むしろもっと大手を振って「三成、いいよね」と共感を持って話しかけてくださったらもっと良かったなと思いました。
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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