どこにいた家康 Vol.43 佐和山城
2023.11.10
2015.12.01
織田信長が建築した絢爛豪華な安土城。
安土のゆかりの地の史跡で、かなりマニアックな場所がこの東南寺というお寺。
どんな点がマニアックなのでしょうか。
お寺にある安土町教育委員会の看板によると
東南寺には、桑実寺正覚院に宛てた織田信長や足利義晴等の文章をはじめ、屋根瓦に足利氏の家紋である「二両引」などが残されている。これは室町幕府第12代将軍義晴の仮幕府がおかれた正覚院が浄土宗に転宗し、現竜王町へ移設されたため東南寺が正覚院の寺務と寺格を引き継いだためで、天台宗中本山として勢威を誇った。重要文化財の地蔵菩薩はこの時正覚院から移されたものと考えられ、像高66.7センチメートルの小像であるが大像であるが大像の風格をうかがわせる量感を持ち穏やかな表情や肩の丸み、衣文の彫刻などから平安時代中期の作と考えられる。
重要な中世の文書などが残されているとのことです。
特に織田信長の朱印状などは
東南寺文書は総点数589点あり、天正4年(1576)の織田信長朱印状から大正15年の寺務雑書類綴りまで近世近代に及ぶ。
と相当な数。
正覚院とは、室町幕府の仮幕府が置かれた場所。しかし途中で天台宗から浄土宗に転宗そして、場所も引越します。
残った東南寺が、元・正覚寺としての寺格を引き継いで今に至るということのようです。
その証拠がこちら。
大通りを一本入った田んぼの中に大きなお寺が見えるので、それが東南寺です。
安土で織田信長の史跡巡りをした際には、こちらも立ち寄ってみるのもおすすめです。
東南寺
住所:滋賀県近江八幡市安土町下豊浦2808 電話:0748-46-5557
北村美桂
岐阜県出身。東海三県の歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営を行うWebライター。
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