どこにいた家康 Vol.46 大坂城
2023.12.02
2016.01.23
千利休と豊臣秀吉
千利休と言えば、歴史に詳しくない方でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
茶人としての道を極め、わび茶を完成させた偉大な茶人です。
しかし、千利休の名前を夜に知らしめているのは茶道の功績もさることながら、豊臣秀吉との関係が大きいです。
大名の政治に関わりを持つ武士以外の者は多かった過去があります。
有名なところでは僧が多く、徳川家康に助言をしていた以心崇伝と南光坊天海、毛利輝元の外交官としての役割を果たしていた安国寺恵瓊、合戦でも活躍し今川家を支えた太原雪斎などがいます。
千利休も、豊臣家の政治に深く関わりを持ち、特に豊臣秀長からは絶大なる信頼を得ていました。
豊臣秀長からは「公儀のことは私に、内々のことは利休に」と言われるほどでした。
しかし、ご存知の通り最終的には利休は豊臣秀吉に切腹を命じられてしまいます。
この原因には諸説があるのですが、私の解釈では一つが原因ではなく、様々なものが積み重なって切腹になってしまったと考えています。
豊臣秀吉との茶に対する価値観の違い、堺の権益を守ろうとした利休、そして重大なのは利休の愛弟子であった山上宗二の切腹だと考えます。
千利休が弁明の機会を与えられても何も言わなかったのは、この世に呆れて死をも覚悟していたのではないでしょうか。
この悲劇的な最後が、千利休の名前を広げる要因となっています。
その千利休は、堺市で軌跡をたどることができます。
こちらが千利休屋敷跡の門構えです。
雰囲気は荘厳です
横の門から中に入ることができます。
私が入ったときは、ボランティアの方が観光客二名に説明をしているところでした。
無料で説明を聞けるのは嬉しいですね。
千利休の石碑です。
その生涯が綴られています。
千利休屋敷の井戸も見ることができます。
歴史の趣を感じることができました。
場所はなんと千利休屋敷跡の目の前です。
アクセスも良く同時に訪れたいスポットです。
利晶とは千利休の「利」と与謝野晶子の「晶」から取られています。
千利休だけでなく、与謝野晶子の貴重な資料なども見ることができます。
入り口から中に入ると、無料で観覧できるコーナーがあります。
パンフレットも手に取りました。
受付で料金を支払うと、小さな案内図を頂けます。
料金は下記になります。
大人(大学生を含む) 300円/高校生 200円/ 中学生以下 100円
展示室の入口から入ります。
千利休や堺商人についての展示です。
織田信長に屈服するまでの戦国時代の堺は都市国家のような形を取っており、商人も非常に有名です。
茶人としても商人としても有名な今井宗久、津田宗及らがいます。
茶室の再現もされています。
千利休の肖像画としても有名な、長谷川等伯筆の千利休画像の複製も展示されています。
展示コーナーを出て、すぐ左に行くと待庵があります。
その先を進むと、千利休の茶室を再現した建物があります。
残念ながら中に入ることはできませんが、入り口は見ることができます。
想像以上の狭さで、このような大きさの入り口から入り茶道を行っていたのですね。
非常に驚きました。
入館料とは別料金になりますが、茶の湯も体験することができます。
せっかくなので、是非とも体験してお抹茶と堺の生菓子を堪能したいものです。
料金は下記になります。
大人(大学生を含む) 500円/高校生 400円/中学生 300円
お得なセット料金や予約の体験コースもありますので、ホームページをご参照下さい。
http://www.sakai-rishonomori.com/reserve/
千利休の全てを知ることができる場所です。
大阪にお立ち寄りの際は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
<電車>
【阪堺線 宿院駅】より徒歩1分
【南海高野線 堺東駅】よりバスで約6分
【南海本線 堺駅】より徒歩で約10分
<バス>
「宿院駅」下車 徒歩1分
<車>
「阪神高速15号堺線 堺IC」→約3分
「阪神高速4号湾岸線 大浜IC」→約3分
〒590-0958 大阪府堺市堺区宿院町西2丁1-1
TEL:072-260-4386 FAX:072-260-4725
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sandro
大阪府出身。営業の仕事の後にWebライターへ転身。こよなく愛するのはジェームス三木脚本の大河ドラマ。
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