松平東照宮が建つ地は、初代松平親氏(まつだいらちかうじ)の長男が居住し、さらに江戸時代は交代寄合(こうたいよりあい)・松平太郎左衛門家の居館跡だった(松平氏館跡)。そのため周囲には堀や石垣がめぐっている。境内にある「産湯の井戸」の水は、家康誕生時に岡崎城まで運んで産湯に使ったといわれている。
松平東照宮から松平家菩提寺の高月院(こうげついん)にかけては、松平郷園地として整備されている。園地の入り口には初代松平親氏の銅像が立つ。神社の拝殿横にある松平郷館では松平氏の遺品や史料を展示している。高月院は創建は古いが、現在の山門や本堂は寛永18年(1641)に三代将軍徳川家光(とくがわいえみつ)によって建立されたもの。境内には、松平家墓所があり、親氏、泰親(やすちか)、親忠(ちかただ)夫人の墓が並んでいる。
住所:豊田市松平町赤原13
アクセス:名鉄豊田線「豊田市」駅または愛知環状鉄道「新豊田」駅下車、とよたおいでんバス「松平郷」下車、徒歩約5分
駐車場:あり