天正3年(1575)、織田信長・徳川家康連合軍と戦った武田勝頼(たけだかつより)軍が布陣した信玄原に建つ歴史資料館。「設楽原の戦い」に関する資料や、戦国時代から江戸時代にかけてのさまざまな種類の火縄銃・古式銃を展示。その展示は質、量とも日本一を誇る。さらに設楽原の領主の一族で、幕末期に幕府外交を一身に請け負った開国の雄・岩瀬忠震(いわせただなり)に関する史料も集められている。また設楽原の合戦で戦没した両軍死者を弔うために始まった祭り「火おんどり」に関する展示など郷土文化、歴史を伝える。
武田勝頼軍の攻囲により抗戦を続けた長篠城兵に対し信長・家康の援軍来着を知らせ、直後に磔(はりつけ)にされた鳥居強右衛門(とりいすねえもん)の磔図や設楽原で出土した火縄銃の鉛玉、また家康を三方ヶ原で破り、三河野田城を包囲した武田信玄(たけだしんげん)を狙撃したと伝わる信玄砲の展示も見逃せない。近隣には両軍の死者を埋葬した信玄塚、決戦跡地には織田・徳川軍が構築した馬防柵が再現されている。さらに周辺にも関連史跡が点在する。
住所:新城市竹広信玄原552
アクセス:JR飯田線「三河東郷」駅下車、徒歩約15分
駐車場:あり