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誓願寺

幼少時代の家康を養育した尼の寺

織田家の人質となった徳川家康(当時は松平竹千代)を養育した日秀妙光(にっしゅうみょうこう)尼が創建した寺。日秀妙光尼は、元亀元年(1570)に正親町天皇(おおぎまちてんのう)より上人号を勅賜され、熱田上人と呼ばれた人物(「天下の三尼上人」のひとりとされる)。
誓願寺のあった場所は、古くは熱田神宮大宮司・藤原季範(ふじわらすえのり)の別邸があったとされる。季範の娘由良御前は、源氏の棟梁・源義朝(みなもとよしとも)に嫁いだ後、身ごもり久安3年(1147)にこの地で源頼朝を出産したと伝えられる。頼朝ゆかりの寺として家康も参拝したといわれている(諸説あり。家康が幽閉されていた加藤順盛屋敷から1.5kmの距離にある)。天正18年(1590)には豊臣秀吉の母・大政所が参詣したと伝えられる。慶長5年(1600)に火災で焼失したが、豊臣秀頼の命で再建。その後も尾張藩が山門などの修理し、藩により庇護された。昭和20年(1945)の空襲により本堂、頼朝祠、頼朝産湯の井戸が焼失した。

戦国勝の一押しPOINT

開祖が竹千代を養育した所縁、また尾張藩との関係からか本堂、山門に葵の紋が飾られている。境内には頼朝産湯の井戸が再建されている。

住所:名古屋市熱田区白鳥2丁目10-12
アクセス:名古屋市営地下鉄・名城線「熱田神宮西」駅下車、徒歩約3分
駐車場:なし

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