永禄11年(1568)、徳川家康が遠江国(とおとうみ)に出陣する際に、武運長久(ぶうんちょうきゅう)を祈願した社。その際、日本一の大幡(おおはた)を奉納したといわれる。また、天正元年(1573)、武田信玄(たけだしんげん)に攻囲された野田城救援に向かったが逆に敗走し、神社の大楠の空洞に身を隠したという伝承も残る。家康の故事に由来し、毎年4月に行われる葵祭では大幡神事では、家康が奉納したという長さ約21メートル、幅1.6メートルの幟旗(のぼりばた)を掲揚し、木製の神馬の爪を切るまねをする爪切神事が執り行われている。
武田勢に追われた家康が逃げ延びたと伝えられる大楠は、樹齢1,000年以上の巨木で「潜みの大楠」と称されれている。参道の入り口には3,700㎡のしょうぶ園が広がり、毎年5月下旬から6月中旬にかけ3,7000株のハナショウブが咲き誇る。
住所:豊橋市賀茂町字神山1
アクセス:「豊橋」駅下車、タクシー約30分
駐車場:あり