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天恩寺

徳川家康を救った地蔵と大杉の逸話で知られる寺

天正3年(1575)、長篠城に後詰(ごづめ)に向かった徳川家康の逸話が伝わる。寺に一泊した家康が翌日、境内の大杉の下までに来た時に延命地蔵に呼び止められ、武田方の刺客(しきゃく)が放った矢から身を守ったという。家康は、延命地蔵に礼拝し、何度も大杉を見返りながら長篠に向かったとのこと。この大杉は、「見返りの大杉」と呼ばれ現存する。
この寺は、南北朝時代、南朝方武将の新田義貞(にったよしさだ)軍との戦いに敗れた足利尊氏(あしかがたかうじ)が本尊に戦勝祈願し、勝利したら寺を建てることを誓った。しかし果たせずその後、室町幕府三代将軍足利義満(あしかがよしみつ)が遺命に従い、創建したという。

戦国勝の一押しPOINT

延命地蔵菩薩を祀る仏殿、また室町後期に建立された山門は、現存する日本最古の薬医門でともに国の重要文化財。山門に掲げられた扁額(へんがく)は足利義満の書とされる。家康ゆかりの「見返りの大杉」は岡崎市の天然記念物に指定されている。家康の朱印状はじめ宝物も多く所有し、年に1度の寺宝展で一般公開を行っている。

住所:岡崎市片寄町山下33
アクセス:名鉄名古屋本線「本宿」駅から名鉄バス「くらがり渓谷」行き「片寄」バス停下車、徒歩約7分
駐車場:あり

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